2005 Fiscal Year Annual Research Report
知の伝達メディアの歴史研究-教育史認識のメディア論的転回に向けて-
Project/Area Number |
17330164
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
辻本 雅史 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70221413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
駒込 武 京都大学, 教育学研究科, 助教授 (80221977)
佐藤 卓己 京都大学, 教育学研究科, 助教授 (80211944)
小山 静子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (40225595)
西山 伸 京都大学, 大学文書館, 助教授 (30252406)
谷川 穣 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (10362401)
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Keywords | 教育史 / メディア / 教育学 / 思想史 / 出版 / 書物 / 識字 / 声と文字 |
Research Abstract |
共同研究者がそれぞれの個別のテーマに即した個別研究をもとにしつつ、その成果を本研究の文脈に即して共同で検討するための共同研究を行うかたちで進めた。 (1)共同研究は2回の研究会を通じて行った。第1回は8月初旬、京都大学にて開催。(1)各自の研究計画を資料をもとに検討、(2)ゲストスピーカー・宮澤康人(東京大学名誉教授)が本研究の方法論に関する報告、(3)柏木敦が故・佐藤秀夫の教育史研究成果をメディア史研究への継承、(4)長谷川精一が佐藤卓己著『八月一五日の神話』の検討、などを行った。その成果は、研究誌『教育史フォーラム』創刊号に掲載し研究中間報告とした。第2回は3月中旬京都で行い(4)鈴木理恵「教科書の中の遣唐使」、(5)高野秀晴「教訓メディアとしての談義本」、(6)若尾政希(ゲストスピーカー)「近世蔵書と思想形成」、(7)秋田摩紀「19世紀ヨーロッパの骨相学」の報告。 (2)10月東北大学での教育史学会で、梶山雅史企画のシンポジウム「教育史研究のメディア論的展開」で辻本と佐藤が研究報告し、またコロキウムで辻本が「漢字文化圏の比較教育メディア史」を、梶山が「近代日本の教育情報回路」を企画した。 (3)中国の香港の香港中文大学、広州の広東外語外貿大学、中山大学等を訪問し、各大学の言語学や文化史の専門家と会い、普通語・広東語・福建語や客語など、中国における言語と文字のメディアの交錯の実態を調査した。また辻本が、広東外語外貿大学において、日本語文学系の教員と大学院生に教育のメディア史に関する講演を行った。 (4)メンバーの研究成果を公表した個別実績は少なくない。それは別表参照(ただし紙数の関係で一部記載のみ)。
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Research Products
(18 results)