2007 Fiscal Year Annual Research Report
知の伝達メディアの歴史研究-教育史認識のメディア論的転回に向けて-
Project/Area Number |
17330164
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
辻本 雅史 Kyoto University, 教育学研究科, 教授 (70221413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八鍬 友広 京都大学, 新潟大学・教育学部, 准教授 (80212273)
佐藤 卓己 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (80211944)
小山 静子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (40225595)
西山 伸 京都大学, 文書館, 准教授 (30252406)
谷川 穣 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (10362401)
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Keywords | 教育史 / メディア / 教育学 / 往来物 / 出版 / 書物 / 識字 / 声と文字 |
Research Abstract |
共同研究者がそれぞれの個別のテーマに即した個別研究をもとにしつつ、その成果を本研究の文脈に即して共同で検討するための共同研究を行うかたちで進めた。共同研究会は9月に2回行い、研究の経過と成果を各自が報告して議論し、それをもとに後半は各自の研究成果のまとめに力を注いだ。研究会は1回目を9月2日(教育史フォーラムと共催)、2回目を9月29-30日、通算3日間行った。鈴木理恵は、近代学校での教育勅語「奉読」場面の具体相をメディア史の観点から明らかにし、辻本雅史は「教育のメディア史」構想に関わる諸問題を指摘、小山静子は雑誌『教育持論』に語られた女学生批判を報告、梶山雅史はメディアとしての国定教科書翻刻発行に関わる諸問題を解明し、西山伸は学徒出陣の実態を解明するための方法について様々な可能性を提示し、沖田行司は日系移民をメディア史的に解明する成果を見せた。長谷川精一、谷川穣を含め、その成果の一端は、『教育史フォーラム』第3号に掲載し研究中間報告とした。その他、共同研究者はそれぞれ資料調査や研究成果を学会で発表すると共に、論文や報告書などとして公表している。業績の総計は、著書6冊、論文21本の多きに上っており(別表参照。ただし紙数の関係で記載は一部のみ)、共同研究の成果は、2008年度に論文集として出版することになっている。
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Research Products
(20 results)