2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17330180
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲垣 恭子 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40159934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 洋 関西大学, 文学部, 教授 (70067677)
佐藤 卓己 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (80211944)
植村 和秀 京都産業大学, 法学部, 教授 (10247778)
福間 良明 香川大学, 経済学部, 助教授 (70380144)
井上 義和 関西国際大学, 人間学部, 講師 (10324592)
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Keywords | 大学 / 知識人 / 歴史社会学 / アカデミズム / ジャーナリズム / 教養主義 |
Research Abstract |
本年度は次の2つの作業を同時並行で進めた: (1)大学批判の先行研究および関連文献の収集整理 教育史班(竹内・稲垣・井上・今田)は大学内外の知識人による大学批判言説(女学生批判を含む)の収集整理に着手した。メディア史班(佐藤卓・石田・佐藤八)はジャーナリズムにおけるアカデミズム批判言説(メディア批判を含む)の収集整理に着手した。思想史班(植村・福間・片山)は政治思想史の観点から学術批判言説の収集整理に着手した。これらの作業の一部は(2)の成果に結実した。 (2)戦前戦中期における大学批判論の検討 先行する共同研究の成果である『蓑田胸喜全集』の刊行をふまえて、蓑田をはじめとする特定の論者や運動やメディアに焦点を当てて、戦前戦中期の大学批判・学術批判を各論的に検討した。竹内洋『丸山眞男の時代-大学・知識人・ジャーナリズム』(中公新書,2005.11)および竹内洋・佐藤卓己編『日本主義的教養の時代-大学批判の古層』(柏書房,2006.02)はこの共同研究の成果の一部でもある。 全体の研究会合は、2005年7月に合宿形式で集中的に方針を討議して以降は、1〜2ヶ月に1回のペースで集まり、各自の進捗状況を報告した。なお、研究脇力者として次の2名も共同研究に参画している: 日本学術振興会特別研究員 今田絵里香・・・女学生批判の系譜(教育史班) 片山杜秀・・・三井甲之と原理日本社(思想史班)
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Research Products
(4 results)