2006 Fiscal Year Annual Research Report
ニューカマー児童生徒の就学・学力・進路に関する実態把握と環境改善についての研究
Project/Area Number |
17330181
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
志水 宏吉 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40196514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 睦美 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (70349827)
児島 明 和光大学, 人間関係学部, 専任講師 (90366956)
新矢 麻紀子 大阪産業大学, 人間環境学部, 助教授 (70389203)
林嵜 和彦 浜松学院大学, 現代コミュニケーション学部, 専任講師 (10410531)
中島 智子 プール学院大学, 国際文化学部, 教授 (80227793)
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Keywords | ニューカマー / 不就学 / 学力 / 高校・大学進学 / 教育支援 |
Research Abstract |
本研究は、3年間で、日本に在住するニューカマー外国人の子どもたちの就学・学力・進路の状況をできるかぎり客観的に把握し、事態を改善するための条件整備を提案することを企図して立ち上げられた。2年度めに当たる本年度は、昨年度設置された関西・東海・関東の3グループでのデータ収集のための作業を継続して行った。 中心的な活動は、それぞれの地域における高校での実態把握のための調査である。例えば、関西グループでは、大阪府下の18校の府立高校におけるニューカマー生徒の在籍状況および彼らに対する指導体制の実態について訪問調査を実施した。また、そのうちの11校においては、生徒たちに対する聴き取り調査を実施することができた。他地域においても、規模は小さいが、同趣旨の実態調査を行った。 また、同じく関西グループでは、2006年5月に大阪府下で実施された小中学生に対する学力実態調査に関して、大阪府教育委員会の委託を受け、ニューカマー児童生徒の学力の状況についての分析を行った。その結果、学力自体に関しては、彼らと日本人児童生徒の間には予想されるような格差が見出されたが、彼らとりわけ中学生たちの学習意欲については、かえって彼らの方が高いという興味深い結果が見出された。 これらの結果をとりまとめたものを、2006年秋に開催された日本教育社会学会において、2つの報告として発表した。最終年度となる来年度は、3つのグループの研究成果をとりまとめ、「日本の学校を生きるニューカマー」として、公刊する予定である。
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