2005 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育における外国成績・資格評価システムの国際比較研究
Project/Area Number |
17330182
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
芦沢 真五 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (00359853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘 昭 桜美林大学, 国際学研究科, 教授 (50116282)
吉川 裕美子 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 助教授 (80282903)
米澤 彰純 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 助教授 (70251428)
太田 浩 一橋大学, 商学研究科, 講師 (70345461)
堀江 未来 名古屋大学, 留学生センター, 助教授 (70377761)
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Keywords | 高等教育 / 国際教育 / 比較教育 / 成績評価 / 教育の質保証 |
Research Abstract |
本年度は、高等教育機関における海外の資格や成績・資格評価システム、評価手法、専門家の育成プロセスなどにつき、欧州ならびに北米を中心とした国際比較をおこなうと共に日本の大学の現状を把握すべく研究調査を実施した。 <海外調査>平成17年5月29日〜6月6日、NAFSA (Association of International Educators)年次総会において外国成績・資格評価に関するセッション、ワークショップに参加し、米国における外国成績・資格評価について学び、必要な情報を収集した。また、9月14日〜17日には、EAIE (European Association for International Education Conference)年次総会において、外国成績・資格評価に関するセッション、ワークショップに参加し、ヨーロッパにおける外国成績・資格評価の現状についての情報収集を行った。10月には、米国において外国成績・資格評価を実施する民間の第三者機関、WES (World Education Service, Inc)、AACRAO (American Association of Collegiate Registrars and Admissions Officers)を訪問し、これらの機関の評価手法、成績・資格評価の専門家育成のプロセス、ならびにオンラインデータベースの開発プロセス、運用状況について調査した。11月には、欧州において外国成績・資格評価を実施する専門家集団ネットワークである、The ENIC-NARIC Networkを訪問し、外国成績・資格の評価手法、成績・資格評価の専門家育成のプロセス、ならびにオンラインデータベースの開発プロセス、運用状況について調査した。さらに、オランドにおいて外国成績・資格評価を実施しているNUFFIC (Netherlands organization for international cooperation in higher education)が提供する、外国・成績・資格評価のためのトレーニングセッションに参加した。 <日本国内の高等教育機関を対象とした研究調査>平成17年9月から平成18年2月にかけて、受入れ留学生数の多い大学ならびに留学生の受入れに実績がある大学を対象とした、ヒアリング調査と質問紙調査を実施し、日本の高等教育機関における外国成績・資格評価がどのように実施されているのか実態を調査した。 研究会の開催:平成18年3月7日(於:大学コンソーシアム京都 キャンパスプラザ京都)、3月9日(於:学術総合センター)の両日、アメリカ、イギリス、オランダから、外国成績評価の専門家を招聘し、研究会を開催した。研究会では、海外の専門家に、それぞれの高等教育における外国成績・資格評価の実態ならびに各期間における外国成績・資格評価の専門家育成の手法等について報告してもらった。さらに、平成17年9月から18年2月にかけて行った、日本の高等教育機関を対象とした、実態調査の中間発表を行い、日本の高等教育システムに即した外国成績・資格評価システムの構築に向けて、科研メンバー、海外の専門家、研究会参加者で意見交換を行った。本年度の研究を踏まえ、来年度は、日本の高等教育システムに即した、外国成績・資格評価システムのあるべき形態の提言を行うと共に、日本の大学で、留学生入試の実務に従事している事務職員を対象とした、外国成績・資格評価のワークショップの開催を予定している。
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Research Products
(1 results)