2005 Fiscal Year Annual Research Report
子どものしつけ・教育戦略の社会学的研究-階層性・公共性・プライヴァタイゼーション
Project/Area Number |
17330183
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
片岡 栄美 関東学院大学, 文学部, 教授 (00177388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門脇 厚司 筑波学院大学, 情報コミュニケーション学部, 教授 (80015924)
天童 睦子 名城大学, 人間学部, 助教授 (50367744)
小玉 亮子 横浜市立大学, 大学院・国際総合科学研究科, 准教授 (50221958)
中井 美樹 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (00241282)
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Keywords | 社会学 / 教育 / 子育て / 階層 / 公共性 / プライヴァタイゼーション |
Research Abstract |
子どものしつけと教育戦略の実態と問題を社会学的な理論と方法を用いて実証的に検討するために、初年度は質的調査を実施した。幼児から小学生を対象とし、その社会化主体である親、保育士、小学校教員、子育てNPO、心理カウンセラーなどがかかえる教育困難の実態と意見、また彼らがいかなる教育戦略を用いているかについて、東京、神奈川、山梨、千葉、大阪でインタビュー調査ならびに観察を実施した。また子育て関連施設やボランタリーな父親の会の活動を観察し、インタビューを実施した。質的調査の結果から、理論仮説ならびに来年度に実施する量的調査の調査枠組みの設計を行った。またインタビュー結果は文字化してデータ資料として整理検討した。さらに質的データの量的分析法(内容分析)と分析ソフトの情報を収集し、父親の子育てに対する意見データを用いて、コンピュータソフトを利用した内容分析の試験的分析を実施し論文を報告した。理論面では、文化的再生産論や象徴統制論から先行研究の整理を行った。また階層性の視点からは、「お受験」を体験した親へのインタビュー、教育の市場化と階層性の問題を整理した。公共性とプライヴァタイゼーションに関する先行研究を検討するとともに、幼児をもつ親へのインタビュー結果を中心に検討した。また来年度に実施する量的調査を来年度すぐに着手できるようにサンプリング作業を開始し、調査設計と地点サンプリング作業を業務委託して実施した。また調査員による不正を防止するための手法を検討し、調査設計を工夫するなど調査方法の綿密な検討を行なった。
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Research Products
(1 results)