2006 Fiscal Year Annual Research Report
子どものしつけ・教育戦略の社会学的研究-階層性・公共性・プライヴァタイゼーション
Project/Area Number |
17330183
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
片岡 栄美 駒澤大学, 文学部, 教授 (00177388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門脇 厚司 筑波学院大学, 情報コミュニケーション学部, 教授 (80015924)
天童 睦子 名城大学, 人間学部, 助教授 (50367744)
小玉 涼子 横浜市立大学, 大学院・国際総合科学研究科, 准教授 (50221958)
中井 美樹 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (00241282)
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Keywords | 教育 / 階層 / 公共性 / 親 / 子ども / 家庭 / 私事性 |
Research Abstract |
子どものしつけと親の教育戦略について、社会学的な理論と方法を用いて実証的に検討するために、2年目にあたる平成18年度は、子どもを持つ親への量的調査を実施した。 調査名は「子どもの教育に関する実態調査」とし、調査の母集団は、関東1都7県(東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、群馬、山梨)の満3歳〜中学3年生の子どもを持つ親(男性保護者と女性保護者)とした。世帯単位で層化2段無作為抽出法により、該当する子どものいる世帯を3000世帯抽出し、その保護者に質問紙調査を実施した。調査地点数は、150地点である。なお、子どもは各世帯1名をランダムに選び、その子どもについて親の子育てをめぐる意見や実態を調査した。調査方法は、郵送法で質問紙(男性保護者用と女性保護者用)を郵送し、自記式で記入を依頼し、郵送で別々に返送してもらった。調査期間は平成18年11月1日〜11月30日とした。回収率を上げるために、未回収世帯に対し12月1日に同じ調査票を再送し、12月15日までの期間で回収した。最終的に回収した調査票は、計2284票で、その内訳は父親1016票、母親1264票、不明4票である。これらのうち無効票は1票であった。全部で1321世帯からの回収がなされ、世帯単位の回収率は44.03%である。また父親票の回収率は33.9%、母親票の回収率は42.1%であった。 調査内容は、階層性の視点からは、学校選択やしつけなど、公共性とプライヴァタイゼーションに関しては、受験をめぐる親の意識と実態などを調査した。また教育改革にかかわる親の意見なども調査している。今年度は、調査票作成に多くの時間を割き、実査は民間業者に業務委託して、実施した。その後、データ・クリーニングを実施し、調査データの統計解析にかかる前の準備を行なった。データの分析は平成19年度に行い、結果の公表とともに報告書を作成する予定である。
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