2007 Fiscal Year Annual Research Report
価値多元社会における多面的・多角的見方を育成する経済カリキュラム開発
Project/Area Number |
17330186
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
猪瀬 武則 Hirosaki University, 教育学部, 教授 (40271788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 栄次 三重大学, 教育学部, 教授 (50136701)
栗原 久 信州大学, 教育学部, 准教授 (00345729)
阿部 信太郎 城西国際大学, 経営情報学部, 助教 (40348438)
山岡 道男 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (90220235)
淺野 忠克 山村学園女子短期大学, コミュニケーション学科, 講師 (00310285)
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Keywords | 多面的多角的見方 / 金融リテラシー / 行動経済学 / 合意 |
Research Abstract |
最終年にあたり、昨年来まとめてきた中学生の金融リテラシー班の調査結果を、エストニアのタルト大学で発表すると共に、国内の日本社会科教育学会で発表した。また、全国社会科教育学会および経済教育学会で、カリキュラム教材の構成原理を発表した。最終的にまとめるにあたって、早稲田大学で全員一同に会してシンポジウムを行い、社会からの批判や意見を求めた。 最終年の研究では、カリキュラム班では、多面的多角的見方育成の原理を導出した。一方、リテラシー調査班では、中学生の現状の一端を明らかにした。前者に関しては、第一に、多面的多角的見方育成のための原理として、(1)一元的な経済学教授から多元的な経済学教授へ、(2)政策決定学習などでの経済論争を基礎とした既得観念との差異を対象化する学習、(3)経済学の合意・不合意を前提としたカリキュラム教材の構成を、(4)行動経済学などの成果を基にした感情などを踏まえた意思決定モデルの精緻化を提起した。また、カリキュラム教材としては、米国では、問題基盤経済学、経済学の倫理的基礎付け教授などのカリキュラム教材によって、英国からはビジネス教育のカリキュラム教材にそのモデルを見いだした。
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Research Products
(3 results)