2005 Fiscal Year Annual Research Report
高等学校福祉科教育の改善・充実および高度化に資する教師教育の体系化に関する研究
Project/Area Number |
17330198
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
田村 真広 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 助教授 (90271725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪野 貢 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (10301615)
保住 芳美 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教授 (90341156)
矢幅 清司 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 教育課程調査官 (30353402)
山本 美香 淑徳大学, 社会学部, 講師 (80383363)
保正 友子 立正大学, 社会福祉学部, 助教授 (80299859)
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Keywords | 教科「福祉」 / 福祉科 / 高校改革 / ライフコース / 教員養成 / 教員研修 / 国際情報交換 / イギリス:デンマーク:スウェーデン |
Research Abstract |
福祉系高等学校卒業者に対するライフコース調査を実施した。調査対象として3校から18名を選び、福祉への関心と進学動機の形成、福祉系高校での教育体験、介護福祉士の取得/非取得の意味、進学・就業後の経験等を半構造化面接法にてインタビュー調査した。並行して、就職先となっている社会福祉法人等の責任者10名へもインタビューを実施し、ライフステージごとの課題を探索した。 福祉科教育実習指導研修会を山形と宮城を会場にして、教育実習生の指導と現職教員研修を兼ねる企画を高大連携によって実施した。その過程で、介護予防を共通テーマにした高大連携事業が立ち上がった。また、新任教員の研修と学科づくりを現場においてサポートする高大連携事業を立ち上げた。いずれも他校の高校教員や大学教員が課題を持ち寄りともに学び合う参加型実践研究である。 福祉系高等学校と福祉系大学との連携事業の実態を事例調査法により検討した。その一環として、進行しつつある高等学校の教育課程改革に着目し、教科「福祉」の特長と独自性を生かした改革事例を取り上げて検討した。 イギリス・デンマーク・スウェーデンとの比較調査を実施した。高等学校レベルの社会福祉教育の実態、学校体系や教育課程行政のしくみ、教員資格、ソーシャルケアワーク系の資格(認定)制度の現状と課題、卒業者の就業実態等について実地視察を行い、インタビュー記録と冊子資料を収集した。 次年度は、これらの成果をまとめて、高等学校福祉科教育の改善・高度化に対応するツールと提言、そして教育系専門職大学院の連合型設置への具体的な展望を編み出す作業に入る。
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