2005 Fiscal Year Annual Research Report
軽度発達障害児に対するグループソーシャルスキルトレーニングプログラムの開発
Project/Area Number |
17330204
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
本田 恵子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助教授 (50317674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 佳子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 講師 (90367011)
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Keywords | ソーシャルスキルトレーニング / 行動観察 |
Research Abstract |
今期の課題目標は、ソーシャルスキルのチェックリストの項目整理、および、小学校現場におけるソーシャルスキルトレーニングの内容のニーズアセスメントである。以下にそれぞれの進行状況を述べる。 1.チェックリスト:予備調査で抽出ずみの項目200からロングバージョン用60項目、ショートバージョン用30項目を絞り込む作業を行っている。また、現場のニーズアセスメントに基づき、以下の要素を加えることになった。「情緒」「愛着心」「道徳性」「論理性」「コミュニケーション能力」の発達である。項目整理を3月までに終え、4月から学校にチェックリストを配布して標準化への作業を開始する。 2.現場のニーズアセスメント:SSTを実施していくうえで必要な情報収集のために、以下の都道府県を訪問し、ソーシャルスキルトレーニングに関する教員研修を実施した後に学校現場を訪問して教員からのニーズの聞き取り調査を行った。 ニーズとしては、以下の3つがあげられた。 1)担当する教員の知識・技術の不足およびトレーニングの必要性 (1)こどものソーシャルスキルの状況を見立てる力,(2)授業でソーシャルスキルトレーニングを実施することに関する力 2)児童の基本的ソーシャルスキルの不足およびばらつきの大きさ 3)学校の組織体制 (訪問先)福岡県、岡山県、富山県、愛知県、岐阜県、青森県、千葉県、さいたま市、東京都(新宿区、杉並区)、川崎市。このうち新宿区小学校1校、品川区小学校1校、川崎市中学校1校、においては継続観察を実施し、次年度への予備調査としてアンガーマネージメントの授業を半期づつ実施している。
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