2006 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害教育のための3次元CADを活用した2次元画像の立体的翻案に関する研究
Project/Area Number |
17330206
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
大内 進 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 企画部, 上席総括研究員 (40321591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
棟方 哲弥 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 企画部, 総括研究員 (70229938)
渡辺 哲也 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 主任研究員 (10342958)
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Keywords | 触る絵 / 視覚障害教育 / 触覚 / 3次元CAD |
Research Abstract |
(1)視覚障害教育用触覚教材関連調査及び3次元CADを活用した半立体作品の翻案(3次元データ化と造形) 視覚障害者のための絵画の半立体化(「触る絵」)に関連して,翻案作品選定の基礎資料とするために,小学校中学校の鑑賞教材について出現頻度の観点から検定教科書での適用頻度を調査した。その結果,フェルメール作「牛乳を注ぐ女」が鑑賞教材としての最も多く扱われていることがわかった。また海外動向調査等により得られた結果から喜多川歌麿作「姿見七人化粧」を選定した。本年度はこの2作品の立体化翻案に取り組み,半立体化の翻案における課題とその検討及び情報技術を活用した半立体翻案作品作製のシステムの構築に取り組んだ。 本研究でめざしていた,視覚障害者用「触る絵」粘土で3次元翻案の原型を作成し,その立体画像を3次元スキャナーでデジタルデータ化し,3次元立体加工ソフトウェアを利用して詳細のモデリングを行い,そのデータを基に3次元造型装置を用いて立体物を出力しようとするシステムを確立した。 (2)真空成型による立体教材作成 絵画作品観賞後の事後確認用教材として,真空成型によるコンパクト化した教材を作成法を確立することも本研究目的の1つであり,(1)のデータを基に真空成型法の雛形用データの編集と3次元出力について検証した。(1)のシステムを活用してケミカルウッド等の材料を加工することにより,真空成型教材用の雛形を形成することができた。 (3)半立体教材を活用した指導法の開発 上記(1)(2)で作成した教材を用いて3次元化された画像教材の指導を行うにあたっては,言語および文書による補助説明の内容がその理解に大きく影響する,指導用作品目録の試案を作成した。
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Research Products
(1 results)