2007 Fiscal Year Annual Research Report
DPPDによるシンチレーターストリップ型カロリーメータの開発
Project/Area Number |
17340071
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
竹下 徹 Shinshu University, 理学部, 教授 (70154995)
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Keywords | シンチレータ / MPPC / 半導体光センサー / 電磁シャワー / カロリーメータ |
Research Abstract |
超小型シンチレータと新型半導体光センサーを開発し、これらを組み合わせて電子や光子などの高エネルギー粒子のエネルギーを測定する電磁シャワーカロリメータの製作と、これの動作試験が目標であった。 平成18年度までに新しい製造方法によるシンチレータと今までのシンチレータの比較を新型光半導体を用いて行い、最終的に年度末に電子ビームを使ったテストを行った。 平成19年度はこのビームテストの解析を行い、種々の結果を出した。またその解釈について確証を得るために、シンチレータとMPPC単独のテストを行った。その結果、前年度のビームテスト結果の考察は正しいことが実証された。 厚さ3mm、幅1cm、長さ4.5cmのシンチレータにつにて種々の開発と新展開を行ってきたが、最終的に次のことが明らかになった。 (1)中心に穴を開け長さ4.5cmの直径1mmの波長変換ファイバーでのシンチレーションyp見出しでは、その非一様性は15%以下で、1600pixel MPPCで20個程度の光電子を得ることができる。 (2)穴をなくして直接MPPCをつけても13p.e.程度の光量がある、非一様性は30%と悪くなる。これはカロリーメータとしてのエネルギー分解能を10%程度悪化させる。 (3)押し出し法により製造されたシンチレータは、穴の位置と精度に改善の余地がある。選んでテストした結果は、クラレ社製のシンチレータとほぼ同等の性能を示す。 (4)光反射素材としては、3M社のRadiant Mirror filmが最適である。Ti02によるペイント方式は、製造過程に付随して作られるので、都合がよいが、光反射の性能としては、不十分であることがわかった。
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Research Products
(2 results)