2005 Fiscal Year Annual Research Report
次期小惑星サンプルリターンの探査候補天体の研究(地上観測と軌道設計の協力)
Project/Area Number |
17340133
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
安部 正真 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・固体惑星科学研究系, 助手 (00270439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川勝 康弘 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・宇宙航行システム研究系, 助手 (80373439)
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Keywords | 惑星探査 / 天文 / 航空宇宙工学 / 固体地球物理学 / 宇宙科学 |
Research Abstract |
2005年5月および11月までに発見された小惑星の軌道データをもとに2010年代に打ち上げウインドウを持つ小惑星サンプルリターン軌道が可能な小惑星のリストを作成した。具体的には、地球-小惑星-地球というシングルサンプルリターン軌道以外に、地球-小惑星-小惑星-地球や、地球-小惑星-地球-小惑星-地球といったダブルサンプルリターン軌道についても調査した。一方、現時点でスペクトル型既知の小惑星のリストも作成し、スペクトル型既知でサンプルリターン軌道が可能な小惑星についても調査した。その結果現時点で、C型でかつサンプルリターン軌道をもつ小惑星が10天体あることがわかった(C型以外のスペクトル型既知天体も含めると53天体)。C型でサンプルリターン軌道をもつ小惑星についてはさらに詳細な軌道設計を進めた。またスペクトル型未知の小惑星について観測好機を調査し、観測可能なものについては、観測を実施した。また海外の研究者とも協力して、海外の望遠鏡を用いた観測データも収集した。その結果、スペクトル型既知でサンプルリターン軌道をもつ小惑星は71天体となり、そのうちC型の小惑星は19天体となった。今後引き続き、軌道設計とスペクトル型未知天体の観測を継続し、C型でサンプルリターン軌道をもつ小惑星を発見し、それらについての詳細な軌道設計を実施していきたいと考える。なお、我々の検討結果は「はやぶさ」計画に続く、次の小惑星サンプルリターン計画の検討にも反映されている。
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Research Products
(25 results)