2006 Fiscal Year Annual Research Report
1億3千万年前の白亜紀太平洋プレート上で活動する新しい海底火山の形成過程解明
Project/Area Number |
17340136
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
阿部 なつ江 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (80302933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨士原 敏也 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (30359129)
馬場 聖至 東京大学, 地震研究所, 助手 (70371721)
山本 順司 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60378536)
荒木 英一郎 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (60359130)
高橋 成実 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, サブリーダー (70359131)
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Keywords | プチスポット / 海底火山 / 海洋プレート / マントル捕獲岩 / リソスフェア / アセノスフェア / 海底電位磁力計 / 北西太平洋 |
Research Abstract |
本課題は、北西太平洋で発見された若い海底火山(プチスポット火山)の形成過程解明のために進められている。平成16年にドレッジによる岩石採取をきっかけとし、平成17年より本課題研究が開始された。平成17年度にはJAMSTEC有人潜水調査船「しんかい6500」による火山体の目視確認、さらに太平洋プレートの,海底地形調査,地磁気・重力測定,シングルチャンネル反射法調査,採泥及び地殻熱流量測定,OBEM(海底電位磁力計)によるアセノスフェアまでの電気伝導度構造,及び「しんかい6500」による火山体の海底観察及び試料採取であり,多分野にまたがる総合的調査を行ってきた。 本年(平成18年度)は、主にこのプチスポット火山が噴火した北西太平洋プレート自体の調査を進めた。(KR06-03:首席・千葉大学・中西正男氏).実施した観測項目および本年度研究実績は、以下の通り。 1)KR06-03航海実施(4月):海底地形・地磁気重力調査によるプチスポット周辺海域のテクトニクスおよび海洋プレート構造の調査. 2)平成17年度までの取得試料およびデータ解析:海底電位磁力計による海底下上部マントル構造解析、かんらん岩捕獲岩の岩石学的・地球化学的研究. 3)論文化:プチスポット火山発見とその意義がHirano et al.(2006)Science誌に掲載され、同時に国内にてプレス発表を行った(7月27日各種メディアにより報道)。国際学会、国内学会・シンポジウムにて成果発表. 4)平成19年度深海調査研究航海獲得:「かいれい・かいこう7000II」(馬場)、「よこすか・しんかい6500」(阿部). 5)掘削提案:IODP統合国際深海掘削計画へ、プロポーザルを提出(718-Pre : Hirano et al.).
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Research Products
(5 results)