2006 Fiscal Year Annual Research Report
キルギス・アトバシ〜アクチュツ高圧・超高圧変成岩の地質年代と天山山脈の形成
Project/Area Number |
17340149
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
高須 晃 島根大学, 総合理工学部, 教授 (00183848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田切 美智雄 茨城大学, 理学部, 教授 (50007829)
赤坂 正秀 島根大学, 総合理工学部, 教授 (20202509)
亀井 淳志 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (60379691)
大平 寛人 島根大学, 総合理工学部, 助手 (60273918)
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Keywords | 変成地質学 / 天山山脈 / 地質年代 / テクトニクス / ジルコン / モナザイト / キルギス / 三波川変成岩 |
Research Abstract |
1.平成17年度に採取したキルギス・天山山脈の岩石試料および研究協力者より提供された岩石試料の記載岩石学的研究.変成履歴と変成条件の決定と地質年代測定のための構成鉱物の産状と組織の観察を行い,年代測定試料の選定を行った. 2.変成鉱物のEPMAによる化学組成の分析を行い,変成履歴と変成条件の解析を行った.また,年代測定を行う鉱物について,累帯構造,包有物などの詳細な組織と化学組成の検討を行った.ジルコン,モナザイトの組織観察には,反射電子(BEI)観察を行うとともに,元素カラーマッピング法(CMP)を加えて行った. 3.キルギス天山アクチュツ地域のエクロジャイト岩体は,エクロジャイト変成作用(600-710℃,15-25kb)以前に角閃岩相〜グラニュライト相の変成作用を受けている.この変成作用により,十字石およびマグネシオタラマ閃石(Mg-taramite)が形成されたことが明らかになり,この変成条件を560-650℃,4-10kbと推定した.また,この変成作用はサブダクション初期の高温のhanging wallとの接触によると考えた. 4.年代測定用の標準試料を得るため,領家変成帯,西南日本内帯等の片麻岩〜花こう岩類の地質調査と岩石・鉱物試料採取を行い,これらの標準試料の年代測定を行った. 5.キルギス天山マクバル地域の超高圧変成岩(ざくろ石-クロリトイド-滑石片岩)中のモナザイト(薄片中の結晶および分離結晶粒子)をCHIME法による微小領域年代測定を行い,いずれもおよそ480Maの年代を得た. 6.これまでの研究成果について国際鉱物学会(7月・神戸)および日本地質学会(9月・高知)において発表を行うとともに,アクチュツのエクロジャイトの先エクロジャイト変成作用についての研究成果の論文化を行った.
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Geochronology and the initiation of the Altyn Strike-Slip Fault, Wstern China.2007
Author(s)
Liu, Y., Neubauer, F., Geneser, J., Ge, X., Takasu, A., Yuan, S., Chang, L., Li, W.
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Journal Title
Journal of Asian Earth Sciences 29
Pages: 243-252
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