2007 Fiscal Year Annual Research Report
超高性能HPLCのための第二世代モノリス型シリカカラムの開発
Project/Area Number |
17350036
|
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
田中 信男 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 教授 (60127165)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細矢 憲 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (00209248)
池上 亨 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (20301252)
|
Keywords | モノリス型シリカカラム / カラム性能 / キャピラリーHPLC / キャピラリーカラム / 共連続構造 / 理論段数 / 超高性能HPLC / 100万理論段 |
Research Abstract |
モノリス型シリカカラムのネットワーク構造の制御、とくに均一性の増加とドメインサイズの制御を行い、(1)現在の超高圧LC(UPLC)に近い高速性能を、通常のHPLC装置により発現させること、ならびに、(2)40-50MPa程度の圧力下で理論段数100万段を発現させることに成功した。均一性の増加においては、従来より高いシラン濃度と低い温度のもとでモノリス構造を調製することによりドメインサイズの縮小と、均一性のある構造の調製を行い、第二世代のモノリス型シリカの調製が可能となった。高い透過率を与えるドメインサイズ3.5-4μmのモノリス型シリカを4-5m長のキャピラリー内で調製することにより、30-50万段の理論段数を発現し、このキャピラリーカラムを連結することにより、保持のある溶質について100万理論段の発現を可能として、HPLCにおける超高性能分離の実用化の可能性を示した。第二世代のモノリス型シリカに、アンカーとなるメタクリルアミド基を結合した後、官能基をもつモノマーをカラム内シリカ上のアンカー基と共重合することにより、親水性相互作用LC(HILIC)型、およびイオン交換型固定相を調製し、粒子充填型をはるかに超える性能を実現した。今後、これらのカラム、固定相の実用化、ならびに、一層の高速性能、高理論段数をもたらす、第三世代のモノリス型シリカの調製が望まれる。
|
Research Products
(15 results)