2005 Fiscal Year Annual Research Report
新規ナノカーボン(PPhS)の創製と高容量リチウム電池・キャパシター等への応用
Project/Area Number |
17350094
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
山邊 時雄 長崎総合科学大学, 工学研究科, 教授 (80025965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 光廣 長崎総合科学大学, 工学部, 教授 (90086455)
加藤 貴 長崎総合科学大学, 新技術創成研究所, 助手 (10399214)
吉野 勝美 大阪大学, 工学研究科, 客員・名誉教授 (70029205)
古谷 吉男 長崎大学, 教育学部, 教授 (70181469)
石川 滋 東海大学, 理学部, 助教授 (90256660)
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Keywords | ナノカーボン / ハイドログラフェン / ポリフェン系有機半導体 / リチウムイオン電池 / 水素吸蔵 |
Research Abstract |
本研究はキシレン樹脂を数百度で焼成することによって作製した新規アモルファスナノカーボン(ポリフェン系有機半導体:PPhS)のリチウムイオン電池、電気二重層キャパシター、燃料電池、水素吸蔵などに対する性能を、PAS、PAHなど構造の異なるアモルファスナノカーボンと比較しながら、明らかにすることによって、新規用途の開拓に結びつけることを目的としたものである。本年度は、 (1)種々のグラフェンシートの電子状態計算からPPhSの特徴を明らかにするとともに、それらのリチウム、ベリリュウムとの相互作用を検討することによって、リチウムイオン電池の性能向上を計るとともに、これらの電池システムに対する水素分子との相互作用も検討し、新たな水素吸蔵の可能性を明らかにした。 (2)今回作製したPPhSは、新たなリチウムイオン電池の電極としての可能性を示すとともに、水素吸蔵材の可能性を見い出した。これらは、三種類のPPhSのナノサイズの細孔に依存していることを明らかにした (3)規則的に穴のあいた新規ナノカーボンを作製し、新たな燃料電池電極としての可能性を示した。 (4)燃料電池用白金担持カーボンを、ドット化することによって、白金使用量を大幅に削減しうることを見い出し、新規ナノカーボンのドット化することによる燃料電池電極への可能性を明らかにした。
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Research Products
(12 results)