2006 Fiscal Year Annual Research Report
軟X線とレーザーの組み合わせによる新しい励起状態分析法の開発
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17360022
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
鎌田 雅夫 佐賀大学, シンクロトロン光応用研究センター, 教授 (60112538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和敏 佐賀大学, シンクロトロン光応用研究センター, 講師 (30332183)
東 純平 佐賀大学, シンクロトロン光応用研究センター, 助手 (40372768)
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Keywords | 放射光 / 時間分解光電子分光 / 励起状態分光 / 超高速分光 / 内殻光電子分光 / 組合せ実験 / 軟X線 / 半導体起電力効果 |
Research Abstract |
励起状態の新しい分析方法のために、既存の高分解能光電子分光システムにレーザーを組み合わせた時間分解光学遅延システムを完成させて、高速時間分解光電子分光システムを完成させた。 対象試料としてn型ならびにp型GaAsを取り上げ、レーザー2光子を光源として、光誘起起電力効果の測定を行った。 また、UPSで重要なエネルギー分解能ならびにエネルギーvs運動量の分散曲線測定を、希土類原子が吸着したSi表面について行った。これらは、修士論文としてまとめるとともに、学会発表した。 佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターが2006年2月17日にオープンして、利用実験に向けての運転が可能となったので、それに合わせて、分光器システムの精密調整を行い、光学計算との比較検討を行った。これらにっいても修士論文としてまとめるとともに、学会発表した。 また、いくつかの試料について光電子分光実験データの取得ならびにレーザー光励起による観測を行い、興味深い実験データが得られた。これらの内容は、夏に行われる国際会議で報告する予定である。
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