2006 Fiscal Year Annual Research Report
高度メッシュ操作技術に基づくソリッドレス意匠設計・解析融合プロセスの研究
Project/Area Number |
17360056
|
Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
金井 理 北海道大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (90194878)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 宏昭 北海道大学, 大学院情報科学研究科, 助手 (20374605)
|
Keywords | メッシュモデル / 解析 / CAD / CAE / リバースエンジニアリング / FEM |
Research Abstract |
本研究は,意匠デザイン初期段階で容易に入手可能なスケッチ図や物理モデル測定点群などを入力とし,類似構造をもつ過去の解析用メッシュモデルを探し出し,これを入力にフィットするよう変形・整形させることで,新規デザイン形状に対する解析用メッシュモデルを容易かつ迅速に得ることが可能なソフトウエアの開発を目的とした.この実現のため,ソリッドモデリングと同等の形状操作能力を持ち,かつ解析用メッシュ生成に耐えうる高度なメッシュモデル操作技術を開発した.具体的な研究実績は下記の通りである. (1)スケッチに基づく類似構造メッシュ検索機能の開発 問合せスケッチと類似ビューを持つ3次元メッシュモデルを,剛体変換に依存せず探索できるメッシュ検索機能を,Generic Fourier DescriptorとLocal Binary Patternを利用し開発した. (2)複数メッシュ合成機能の開発 2つの複雑な4面体メッシュの重複部分を矛盾なく1つのメッシュにアセンブリする処理を,4面体メッシュに対する表面オフセットとEdge Collapse機能の組合せにより実現した. (3)メッシュ特徴領域消去機能の開発 メッシュ上の微小な穴・溝・ボスなどの特徴領域を認識し,これをモデル上から消去・復元可能な特徴領域認識とLOD機能をEdge Collapseを応用し開発した. (4)大規模解析モデルの特徴認識・変形機能の開発 工業用X線CTスキャン等から得られた大規模モデル上から,解析曲面で近似できる部分表面領域を自動認識するとともに,重心座標を利用した寸法駆動型メッシュモデルの変形・整形機能を開発し,その有効性を確認した. 以上の成果を,研究論文11件,特許出願2件として公表した.
|
Research Products
(13 results)