2006 Fiscal Year Annual Research Report
可視化実験手法を用いた高性能コンクリートの製造・施工システムの実用化に関する研究
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17360205
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
橋本 親典 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (10180829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水口 裕之 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (00035651)
上田 隆雄 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 助教授 (20284309)
渡辺 健 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 助手 (50332812)
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Keywords | 2軸強制練りミキサ / 可視化実験 / フレッシュコンクリート / 再生コンクリート / 練混ぜ性能 / 高強度コンクリート |
Research Abstract |
本研究課題を遂行するために、本年度は、コンクリートの製造上最も重要な機械の1つであるミキサを対象とし、昨年の研究成果で得られた情報を基に,実機ミキサの練混ぜ性能に関して実験的検討を行った。通常のコンクリートでは、有意な差が得られないので、吸水率が10%を超えるL級再生細・粗骨材を100%用いた再生骨材コンクリートと100N/mm^2以上の強度を対象として高強度コンクリートの製造について配合要因がフレッシュ性状および硬化性状に及ぼす影響について検討した。その結果、以下のことが明らかになった。 1)本研究で開発した2軸強制練りミキサを用いることによって、L級再生細・粗骨材コンクリートのフレッシュ時の性状は、高性能AE減水剤及び消泡剤の調整によりいずれも目標値を満足し良好な性状を示す。また、シリカフュームセメントを用いたコンクリートはフレッシュ性状を向上させる可能性がある。 2)本研究で開発した2軸強制練りミキサを用いることによって、普通コンクリートと同程度の強度を再生細・粗骨材を100%用いたコンクリートに発揮させるためには、普通コンクリートの水セメント比を10%小さくすることで実現可能である。 3)本研究で開発した2軸強制練りミキサを用いることによって、再生細・粗骨材コンクリートにおいても,普通コンクリートと同様にセメント水比と圧縮強度の関係は比例関係が存在する。 4)本研究で開発した2軸強制練りミキサを用いることによって、水セメント比35%以下、単位水量155kg/m^3の条件下、コンクリートの製造が可能になり、これまで耐久性の低下が著しい再生細・粗骨材コンクリートの長さ変化率、中性化速度および凍結融解抵抗性は、すべて普通コンクリートと同程度にすることができる。 5)さらに高性能な振動付与機能を加えた2軸強制練りミキサを用いることにより、普通ボルトランドセメントで水セメント比25%、シリカフュームセメントで水セメント比18%の高強度コンクリートの製造が可能である。
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Research Products
(5 results)