2007 Fiscal Year Annual Research Report
高強度コンクリートを用いた薄層ホワイトトッピングの構造設計法の開発
Project/Area Number |
17360206
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
西澤 辰男 Ishikawa National College of Technology, 環境都市工学科, 教授 (00143876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 巌 独立行政法人土木研究所, 新材料チーム, 主任研究員 (00355794)
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Keywords | 走行試験 / 補修工法 / コンクリート舗装 / 有限要素法 / 構造設計法 / 粘弾性解析 / 疲労解析 |
Research Abstract |
平成19年度に実施いた研究の成果は以下のようである. 1.HSCパネルとグラウトの接着性向上 これまでの研究結果より,HSC-WTの力学的な挙動はHSCパネルとグラウトの接着にあることが明らかとなった.そこでの接着が失われると,HSCパネルにひび割れが発生する恐れがある.そこで,その接着性を高めるために,HSCパネル下面のテクスチャの改良とその面へのプライマ処理を試みた.その結果,接着性が改良され,舗装全体の長期供用性も改善された. 2.HSC-WTの構造設計法の開発 走行実験における長期供用性の確認および3DFEMによる応力解析結果から,パネルとグラウトの接着が完全であれば,パネルに発生する荷重応力は強度に比べて非常に小さいことが判明した.このことから,そのような条件下ではパネル自体の疲労ひび割れは問題とならない.すると,アスファルト層自体の疲労が問題となる.そこで,本年度では,アスファルト層の力学的な応答を調べた.その結果,パネルの間の目地直上に車輪が作用した場合,縦断方向に大きな引張ひずみが発生することがわかった.その引張ひずみは,車輪の速度が低いほど,アスファルト層の粘性係数が小さいほど大きくなる.この引張ひずみを用いて疲労解析を行った結果,10,000,000輪以上に対応する寿命があることを確認した.これらのことから,パネルおよびアスファルト層は交通荷重に対して十分な構造的耐久性を持つことを確認した.
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Research Products
(8 results)