2007 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー広域積雪深計測と分布型融雪モデルによる融雪流出予測システムの開発
Project/Area Number |
17360231
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
陸 旻皎 Nagaoka University of Technology, 工学部, 教授 (80240406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊倉 俊郎 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (00272865)
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Keywords | レーザー計測 / 積雪 / 融雪 / 流出解析 / 分布型水文モデル / 分布型融雪流出モデル / 水資源 / 広域積雪分布 |
Research Abstract |
平成19年度に以下の研究項目を実施した。 1.データの解析と積雪深の精度評価(陸・宮下・秋山) 2.積雪の多層圧密モデルの構築と評価(熊倉) 3.圧密モデルを組み込んだ分布型融雪流出モデルの構築(陸・熊倉) 4.航空機計測積雪深データによるモデル積雪深の同化に関する研究(陸・熊倉) 本研究では、緩やかな丘陵地である越後丘陵公園のデータを用いて、植生の分布と地形特性の関連性を考え、誤差の発生するエリアを検討し、誤差の発生しやすい個所の特性を分析した。急峻な山地地形の流域として利根川流域上流矢木沢流域のレーザー計測のデータを国土交通省から提供してもらい、先行解析を行った。また、対象流域については朝日航洋(株)の協力を得て取得した無雪期と積雪期のレーザー計測データを分析し、解析を進めた。谷部には大量の積雪があり、尾根部では積雪が吹き払われて少ないことが分かった。その原因を調べるために、三国川ダムサイト付近の斜面で定点レーザー計測による積雪深計測を行なった。その結果、斜面スケールでは上記のような分布を得ることができなかった。上記の積雪分布が積雪の再分布による可能性が示唆された。 また、積雪の圧密モデルを開発し、その検証を積雪プロファイルとの比較で検証し、分布型融雪流出モデルに組み込んだ。このモデルによって、三国川ダム流域と矢木沢ダム流域を対象にパラメータの選定を行い、地熱による融雪量を考慮した流出解析を行った結果、積雪深分布を含め、対象流域における雪氷水資源量諸量を推定することができた。モデルによる計算積雪深と航空レーザー計測による計測積雪深を比較し、モデル内での降雪量補正式に改良の方針がわかった。さらに、実測積雪深分布によるモデルモデル積雪深の同化する技術を開発し、その有用性を検証した。
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Research Products
(5 results)