2007 Fiscal Year Annual Research Report
中長期的な海水準変動と河川土砂動態を考慮した河口周辺地形変化と生態系の応答
Project/Area Number |
17360236
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
中野 晋 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (50198157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 健士 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (10035652)
竹林 洋史 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (70325249)
山田 文彦 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (60264280)
宇野 宏司 神戸市立高専, 都市工学科, 講師 (00435439)
黒崎 ひろみ 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (30432769)
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Keywords | 河口 / 海面上昇 / 地形変動 / 生息適性度モデル / 底生動物 / 底質移動 / 潮汐 / 統計分析 |
Research Abstract |
1.海水位の上昇が平衡状態の交互砂州形状に及ぼす影響について平面二次元河床変動解析により検討を行った。結果、日本の河川は河川縦断勾配が非常に急なため、水位の上昇の影響を受ける領域が非常に狭く、短期的には局所的な地形変化しか現れなかった。しかし、河ロデルタの形成位置が上流域にシフトするため、長期的には、下流域の砂州の消滅とともに、上流では幅水深比の減少による砂州の消滅が予想された。 2.吉野川河口付近の河床変動の特徴を抽出するため、国土交通省の定期横断測量データ(1966〜2002年)及び同期間の計算結果に対し、経験的固有関数法を用いた主成分分析を行った。測量データ、計算結果ともに経験的固有関数法で得られたモード3までの時間関数、空間関数を用いて河床変動量を概ね再現することができた。 3.約2年間の潮間帯干潟上での水位・流速・濁度の連続観測を実施し、底質輸送フラックスに対する潮汐・波浪の影響を定量的に検討した。新たに潮汐位相平均手法を提案し、突発的な外力変動が生じた場合の底質輸送特性について調べた。 4.干潟の底生動物、特にシオマネキ属について、生息適性度モデルの構築を行い、粒度や標高などの物理環境変化との応答モデルを構築した。
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Research Products
(21 results)