2006 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルセンサネットワークとパターン認識を用いた制振構造物の自動性能把握
Project/Area Number |
17360274
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
三田 彰 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (60327674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 佳生 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (60312617)
西 宏章 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (00365470)
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Keywords | スマートセンサ / システム同定 / ヘルスモニタリング / 制振 / ニューラルネット |
Research Abstract |
小型ネットワーク端末SUZAKUを用いて、3成分サーボ加速度センサを内臓したスマートセンサのプロとタイプを構築した。小型ネットワーク端末ボードSUZAKU、電源ボード、ADコンバータおよびセンサボードの三層構造からなるもので、高さ5cm、幅5cm、長さ10cmの小型のシステムである。サーバへの接続負荷試験を行って、接続の方式を工夫すれば、1000台以上のスマートセンサの接続が可能であることが判明した。このスマートセンサは、サーバと通信を行うことによって、データベースを自動的に構築する機能を持つ。接続するだけで稼動する、家電のようなシステムに向けての第一歩である。 スマートセンサを用いることを前提としたデータベースの研究も実施した。データの属性を示すメタデータのリレーショナルデータとしての構造を検討し、スター型で10個のテーブルからなるデータモデルを構築した。データモデルのプロトタイプをサーバに実装して、必要なデータを容易に検索して、解析することが可能であることが示された。 制振装置の組み込まれた建物の評価アルゴリズムとして多数の手法について検討した。ニューラルネットを用いた手法、ケプストラム解析を用いた手法、ARMAモデル間の距離を用いた手法など精度の高い診断手法が新たに提案されて、その性能が確認された。 制振装置が設置されている実建物の地震観測を行って、振幅レベルに応じて、制振装置の挙動が異なることを示した。また、制振装置が稼動するかどうかによって、特にねじれ振動の成分に影響があることが判明した。
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Research Products
(1 results)