2005 Fiscal Year Annual Research Report
拡張アメダス気象データを増強するための気象測定と気象要素の推定法の研究
Project/Area Number |
17360285
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
井川 憲男 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (80398411)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤坂 裕 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20094112)
石野 久彌 首都大学東京, 都市環境情報部, 教授 (80150267)
郡 公子 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20153504)
曽我 和弘 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (00336322)
松本 真一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (70209633)
|
Keywords | アメダス気象データ / 拡張アメダス気象データ / 日射量 / 照度 / 紫外放射量 / 光合成有効放射量 / 気象要素推定 |
Research Abstract |
拡張アメダス気象データは、気象庁の20年間(1981〜2000年)の全国842地点のアメダスデータを利用して、欠測や非観測要素を補充して作成され、2005年に公開された。さらに、近年の地球温暖化やヒートアイランド現象などに対応する気候変動を考慮した各種シミュレーションには長期間の気象データが必要であり、着実なデータの追加活動を継続している。加えて、拡張アメダスの多目的有効活用のため、人体や建材等への影響を予測するための紫外放射量(UV-A,UV-B)や、緑化に関連する光合成有効放射量(PAR)など、現状の拡張アメダスに収録されていない基礎データを増強するための気象要素推定モデルが必要である。推定対象とする気象要素の基礎データを収集するため、これまでに気象観測を実施している大阪市立大学(大阪市)、鹿児島大学(鹿児島市)、首都大学東京(八王子市)、秋田県立大学(由利本荘市)に、本補助金によってUV-A、UV-B、PAR、赤外放射量などのセンサーを導入した。これにより、UV-B、UV-A、照度、PAR、日射量、赤外放射量など太陽放射の全域の波長要素を測定することが可能となった。また、既往の気象要素推定法の更なる高精度化のため、各観測点で使用する照度計については準器を設定して較正し、異なった地域におけるデータ品質を確保することとした。計測システムを再構築し、測定開始日を平成18年1月1日として各地で1分間隔の計測を継続している。今後、長期連続測定により取得した各種気象要素データを基に、拡張アメダス気象データをさらに増強、高精度化するための気象要素の推定法の開発に着手した。今後得られる成果は、さらに多目的利用が可能な次世代の拡張アメダス気象データを多数のユーザーに提供することに結び付ける。
|
Research Products
(16 results)