2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17360301
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
浦江 真人 東洋大学, 工学部, 助教授 (10203598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 正雄 千葉大学, 工学部, 教授 (80110287)
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Keywords | 建築構法 / 建築生産 / システム工学 / シミュレーション / マネジメント |
Research Abstract |
本研究は建築の構工法計画を支援するための4次元構工法モデリング手法の実装システムの開発を目的としている。4次元構工法モデリングとは、建物を構成する3次元CADの部材オブジェクト群をその工程手順に関する時間的情報と連動させることにより、a)3次元オブジェクトの属性値および工程/工程計画情報を用いた構工法計画を可能にすると同時に、b)施工プロセスを可視化すること、すなわち3次元プロダクトモデルをプロセスモデルへ展開することをいう。筆者らはこれまで繰返し型の工事に関して構成材(すなわちプロダクトモデル)間のインターフェイスから得られるインターフェイス・マトリクスを用いて多工区分割同期化工程(すなわちプロセスモデル)を導出する手法を開発してきた。本研究ではこれを3次元CADが持つオブジェクト分割・合成機能やボリューム計算機能等と連動させ、建築物の最終出来型を表した基本設計モデルから生産設計者や施工計画者の能動的な意図と蓄積されたデータに基づいて多様な構工法計画を生成し、最適解の探索を可能とする実用的なシステムを構築するものである。本年度の成果を以下に示す。 1.多工区分割同期化工程計算モデュールの作成 ・単層単工区モデルの演算結果を市販のプロジェクト管理ソフトウェアにデータをインポート ・複層複工区モデルの工程データを作成し、工程シュミレーションソフトウェアにインポート 2.3次元CADソリッドモデラによるプロダクトモデルの作成 ・超高層集合住宅の躯体の3DCAD建物モデルの作成 3.工程シュミレーションソフトウェア上で多工区分割同期化工程のシミュレーション 作成した工程データと3DCAD建物モデルの工程要素と部材を関連付け、時間の進行に従って工程の進捗どおりに3DCAD建物モデルを表現した。
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