2005 Fiscal Year Annual Research Report
福岡県京築地区における神楽舞台の建築的特徴及び維持管理体制と住民定住化について
Project/Area Number |
17360304
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Research Institution | Tohwa University |
Principal Investigator |
井上 英孝 東和大学, 工学部, 教授 (60341393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 泰治 福岡大学, 工学部, 教授 (60038007)
岡田 知子 西日本工業大学, 工学部, 助教授 (30258503)
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Keywords | 建築史・意匠 / 都市計画・建築計画 / 人間生活環境 / 神楽舞台 / 拝殿 / 神楽殿 / 神楽講 / 豊前岩戸神楽 |
Research Abstract |
1.研究目的 (1)京築地区における神楽舞台の実態及びその建築的特徴 京築地区11市町村(平成17年度9月に2村は1町に合併)の中で、北部の2町、南部の1市2旧村の舞台の調査を行った。その結果、舞台の規模は北部と南部で顕著な差異がみられること。また、楽屋は舞台が大きな北部には少なく、舞台が小さな南部において多く併設されており、最南部では別棟型の楽屋に移行する傾向がみられた。平成18年度は京築地区の中部の調査を行い、地区全体の舞台の特徴を明らかにする予定である。 (2)舞台の維持管理体制が集落住民の共同体意識に果たす役割 豊前市の各神社をまつる集落について、区長又は氏子総代にヒヤリング調査を実施。維持管理体制は氏子数(人口)が多い平野部では組織的、氏子数が少ない上に急速に高齢化が進む山間部では基本的に全員参加型に大別できることが判明した。18年度は京築地区北部地域(都市部)の調査を加え、維持管理組織とセンス・オブ・コミュニティとの相関を分析する予定である。 (3)神楽の奉納空間調査 舞台の使われ方は演目によって大きく異なること、また、京築地区南部では拝殿を主とする常設舞台以外に、仮設舞台及び路面での奉納等、奉納空間が多様であることが判明した。 2.平成17年度研究調査実績 (1)神楽舞台の実態調査 豊前市(60)、旧大平村(18)、旧新吉富村(6)、勝山町(12)、計96軒について舞台の実測調査、CAD図面化及び配置形態の分類・規模の分析を行った。 (2)舞台の維持管理体制に関するヒヤリング調査 豊前市の60軒中53軒について調査を行い、年度計画をほぼ達成した。ただし、ヒヤリングをする区長若しくは氏子総代は土日でさえ不在の場合が多く、予想外の時間を要した。今後の調査計画にフィードバックする必要がある。 (3)神楽奉納空間の調査 京築地区南部の豊前市、吉富町に於いて、11集落の神楽奉納の調査を行った。
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Research Products
(2 results)