2007 Fiscal Year Annual Research Report
パラシュートのインフレーション過程における流体・構造物連成振動に関する研究
Project/Area Number |
17360409
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
新井 紀夫 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (20126288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高倉 葉子 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (10262239)
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Keywords | パラシュート / 流体・構造物連成振動 / 実験手法 |
Research Abstract |
今年度は,前年度に指摘された,パラシュートの振動特性をさらに詳細に調べるために,主として縦型水槽を用いた実験を実施するとともに数値シミュレーションにより,その振動特性を明らかにすることを目的とした.その結果,概ね次の結論を得た. 1. 振動パターンの分類に当たり,その場合分けの根拠を明らかにし,振動パターンの分類を行った.その結果,直線状運動,円弧運動,周回運動の3種類の運動に分類できることが分かったが,ウエーブレット解析によりその出現頻度と振動周波数に大きな特徴があることが明らかにされた.特に出現頻度はその支持点の可動性に大きく影響されることが分かった.これは数値シミュレーションでもある程度確認されたが,数値シミュレーションでは主として円弧状運動が出現する頻度が高く,実験との相違が明らかになった.この理由は未だ不明であり今後の解析が期待される. 2. パラシュートの支持点(ペイロード)の可動性の振動特性に対する影響を見るため、従来から行われている実験方法(支持点固定)と支持点に自由度を持たせた実験方法による結果を比較した.このときその結果に大きな相違が見られ,実際のパラシュート降下を議論するうえで最重要点であることを指摘した.この結果は,2007年5月にAIAA(アメリカ航空宇宙学会)で発表され,大いに興味をもたれた. 今後,降下速度が変化する自由落下に関する解析が重要課題となる.
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Research Products
(5 results)