2006 Fiscal Year Annual Research Report
地下岩盤の力学及び透水連成試験法の確立とGIS数値モデルの構築
Project/Area Number |
17360433
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
江崎 哲郎 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (40038609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蒋 宇静 長崎大学, 工学部, 助教授 (50253498)
三谷 泰浩 九州大学, 大学院工学研究, 助教授 (20301343)
池見 洋明 九州大学, 大学院工学研究, 助手 (90380576)
張 銘 九州大学, 産業総合研究所, 主任研究員 (30357503)
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Keywords | 岩盤工学 / 力学透水連成特性 / GIS数値モデル |
Research Abstract |
深部の岩盤は難透過性の岩石基質とそれを区切る不連続面から構成され,これらの力学的特性と透水(物質移動)特性および,それらの相互関連を同時に把握できる室内せん断透水達成試験装置を開発改良および亀裂系を含んだ不均質性を考慮したGIS数値モデル構築をめざすことを目的として,以下の項目について研究した. 1.不飽和透水試験法の試験方法および不飽和透水係数の評価方法の検討 高精度に岩石の不飽和透水係数を評価できる試験手法を確立するための評価方法(解析的手法)について具体的に以下の手順で検討を行った. (1)含水量の安定確認や試験体内の動水勾配を計測する方法. (2)試験時の流量測定を高精度化する方法. (3)試験中に変化する試験体内部における含水比を一定に制御する方法. 2.新しい力学・透水達成試験装置の製作と性能確認試験 高精度微流量装置を導入し,新しい実験装置を設計製作した. 実験装置の核となりうるせん断箱に対しては,実験時の止水機構,せん断機構,計測手法などを踏まえて導入し,実験装置を完成させた.また,性能確認実験のための実験を数ケースを行って装置の有用性を確認した. 3.不連続面の表面凹凸の計測とGISを用いたせん断透水過提のモデル化 試験前後の不連続面凹凸の計測データをGISを用いて不連続面両側の2つの表面を変位挙動(せん断変位)に従って空間的に移動させてせん断変位や垂直変位にともなう不連続面内の間隙幅の分布の変化を求めた.
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Research Products
(2 results)