2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17360454
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
上坂 充 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (30232739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 恵一 東京大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80188896)
取越 正巳 (独)放射線医学総合研究所, 加速器理工学部・照射装置開発室, 室長 (90280742)
中西 友子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (30124275)
片岡 一則 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (00130245)
西山 伸広 東京大学, 大学院工学系研究科, 助手 (10372385)
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Keywords | 電子線形加速器 / X-band / コンプトン散乱X線源 / 2色X線CT |
Research Abstract |
東大原子力専攻において、X-bandマルチバンチ電子線形加速器を用いた小型コンプトン散乱X線源の開発を進めてきている。本研究においては、全システムの構築と性能評価を目的とし、平成18年度ではシステム全体の構築、特にX-band熱陰極RF電子銃によるビーム生成試験と、加速管を含む全立体回路の構築、コンプトン散乱用レーザーシステムの構築を実施してきた。これまでに、X-bandクライストロンによる大電力出力試験と熱陰極RF電子銃によるビーム発生試験を実施し、ビーム発生とその評価を定量的に行うことで、その有効性を世界で始めて実証した。これに引続き、X-band加速管とレーザー装置を含むコンプトン散乱によるX線発生に必要な体系を構築した。X-band加速管を含む立体回路の構築では、様々なトラブルを克服し、順調なパワー投入に成功した。また、RFコンディショニングを通じて得られた、コンディショニングの効率化につながる方針を示した。レーザー装置に関しては、必要な光学系を構築し、その性能評価を行う事で、電子ビーム衝突点において十分なポジション、強度、プロファイルの安定度が得られている事を定量的に示した。 平成18年度の研究で示した世界初のX-band熱陰極RF電子銃によるビーム発生の実証の達成と、加速管含む立体回路の構築の成功、及び高電界試験により得られた知見と課題点は、今後の小型高エネルギー加速器の開発にとって重要な成果であると言える。さらに、レーザー光学系の構築とビーム診断装置の開発は、今後のコンプトン散乱X線発生試験へつながる、重要な研究成果であると言える。 利用研究に関しては、2色X線CTによる_<40>Zr以下の元素に関して精度3%以下で3次元原子番号分布の同定、および経静脈血管造影につき空間分解能100mm、視野50mmx50mm、10コマ/秒で動画像する目処がたった。
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Research Products
(8 results)