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2005 Fiscal Year Annual Research Report

染色体の安定保持に必須の複製開始制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 17370062
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

升方 久夫  大阪大学, 理学研究科, 教授 (00199689)

Keywords遺伝学 / 核酸 / ゲノム / 蛋白質 / マイクロアレイ
Research Abstract

1.複製開始複合体形成過程の同定
分裂酵母複製開始因子の温度感受性株を用いて複製開始複合体形成の過程を解析し、S期開始時に複製因子Sld3、GINSとCut5、さらにCdc45の順の依存性で複製開始点に結合することを見いだした。
2.Mcm10の新規温度感受性株の分離
Mcm10遺伝子に変異を導入し複製開始に異常のある温度感受性株を分離した。この株では制限温度でSld3,Cdc45などの複製因子は複製開始点に結合しているが一本鎖DNA結合タンパク質RPAの結合は見られないことから複製開始点の二重鎖開裂が起きない新規の表現型を示し、Mcm10がMCMヘリカーゼ活性化に関与する可能性が考えられる。
3.キナーゼによる制御機構の解明
複製を制御する2種類のキナーゼのうち、Cdc7キナーゼ(DDK)は、Sld3の複製開始点への結合を制御するのに対し、細胞周期を制御するサイクリン依存性キナーゼCDKは、GINS,Cut5,Cdc45の結合に必要であることから、2種のキナーゼが独立に異なるステップを制御することを明らかにした。
4.複製因子間の相互作用の解析
酵母two-hybrid法を用いて、複製複合体形成に関わるMCM-Sld3,Sld3-Cut5,MCM-GINS、Sld3-GINS、MCM-Mcm10、GINS-Mcm10間の物理的相互作用を同定した。
5.分裂酵母複製開始点の網羅的同定
分裂酵母染色体のDNAマイクロアレイを用いた解析(東工大白髭克彦博士との共同研究)により、508個の複製開始点を同定した。染色体は、S期初期に複製を開始する開始点が密集するドメインと、複製開始前複合体が形成されているが初期には開始しないものが多いドメインに分かれることを見いだした。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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