2006 Fiscal Year Annual Research Report
コフィリン脱リン酸化/再活性化の調節を介する上皮細胞とニューロンのダイナミクス
Project/Area Number |
17370069
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上村 匡 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (80213396)
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Keywords | コフィリン / アクチン / 上皮 / 神経突起 / マウス |
Research Abstract |
Actin depolymerizing factor(ADF)/コフィリン(以下コフィリンと総称する)の時間的・空間的な活性は、LIMキナーゼ(LIMK)などによるリン酸化/不活性化と、フォスファターゼSlingshot(SSH)による脱リン酸化/再活性化により調節されている。ヒトとマウスのゲノムには3つのssh遺伝子が存在する。組織別発現を内在タンパク質のレベルで解析した結果、神経系や上皮ではそれぞれSSH2LとSSH3Lが強く発現していることを明らかにした。従って神経系ではSSH-2Lが、上皮においてはSSH-3LがADF/コフィリンの脱リン酸化・再活性化に中心的な役割を果たすことが推測された。上皮細胞でのSSH-3Lの役割を検討する目的で、上皮由来のMDCK細胞を用いて薬剤添加によりssh-3L遺伝子のノックダウンが誘導されるクローンを分離した。MDCK細胞ではSSH-1Lも発現しているので、ssh-1Lとssh-3Lをダブルノックダウンした時、細胞の形状に異常が見られる予備的な結果を得た。また、すでに作製していたssh-3Lノックアウトマウスの解析をすすめた。ノックアウトマウスは、二つの異なる遺伝的背景に置き換えても外見上顕著な表現型を検出できていない。SSH-3Lを強く発現する上皮の構築に異常がないかを探索する目的で、乳腺を含む組織標本を作製して調べている。
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Research Products
(1 results)