2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞膜のダイナミクスを制御するエンドサイトーシスの分子機構
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17370071
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
竹居 孝二 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40322226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 浩司 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (80325092)
李 順愛 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30403497)
田邊 賢司 岡山大学, 大学院・医薬学総合研究科, 助教 (80423341)
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Keywords | エンドサイトーシス / ファゴサイトーシス / 小胞輸送 / ダイナミン / アンフィファイジン / アクチン / ライブイメージグ / ラッフル |
Research Abstract |
アンフィファイジン1は、ダイナミンと共に、神経細胞におけるクラスリン依存性エンドサイトーシスに働くタンパクである。このタンパクは、精巣にも高発現しているが、その生理作用は不明であった。我々は、アンフィファイジン1がセルトリ細胞の食作用に必須であること及びアクチン重合反応に極めて重要であることを示した。精巣セルトリ細胞の食作用は、フォスファチジルセリン受容体(PS受容体)を刺激することにより惹起でき、この刺激はアクチン線維に富んだ構造体であるruffle, phagocytic cup, phagosomeの形成を誘導した。アンフィファイジン1は、この構造体に集積していた。RNAi法によりセルトリ細胞のアンフィファイジン1の発現を低下させると、ruffleの形成、アクチン重合、食作用活性がともに減少した。さらに、アンフィファイジン1を欠失したセルトリ細胞は、食作用が顕著に低下していた。また、phosphatidylinositol-4,5-bis phosphateに誘導されるアクチン重合活性がアンフィファイジン1の欠失した精巣細胞質では野生型の25%までに低下していた。この細胞質にアンフィファイジン1のタンパクを添加するとアクチン重合活性が野生型と同じ程度まで回復した。RNAi法により、アンフィファイジン1の発現を低下させたセルトリ細胞は、PS刺激によるruffle形成が顕著に低下するが、恒常活性型Raclを強制発現させると、ruffleの形成が回復した。従って、アンフィファイジン1は、Raclの上流で働いていることが示唆された。これらの結果よりアンフィファイジン1は、本来持っているエンドサイトーシスへの機能以外に、新しくアクチン線維の形成を促し食作用を調節する機能を持つことが明らかになった。
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Research Products
(10 results)