2006 Fiscal Year Annual Research Report
RasファミリーG蛋白質Rapl・R-Rasによる血管内皮細胞間接着の研究
Project/Area Number |
17370075
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
望月 直樹 国立循環器病センター(研究所), 循環器形態部, 部長 (30311426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 道隆 国立循環器病センター(研究所), 循環器形態部, 室長 (00190364)
福原 成朋 国立循環器病センター(研究所), 循環器形態部, 室長 (70332880)
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Keywords | 細胞接着 / GTP結合蛋白質 / 血管内皮細胞 |
Research Abstract |
血管内皮細胞間接着の低分子量GTP結合蛋白質Rap1,R-Rasの機能を明らかにすることを目的として研究をおこなった。血管内皮細胞の接着の安定化はこれまで様々な因子のなかでアンジオポエチンが非常に重要であることが示唆されてきた。本年度、アンジオポエチン刺激による低分子量GTP結合蛋白質Rap1を検討した。アンジオポエチン受容体のTie2受容体とともにGTP結合Rap1が増加することが確認できた。これまでわれわれの研究では、細胞膜近傍でのRap1の活性化は細胞の内部からVascular endothelial cadherin (VE-cadherin)の接着を増強させることがわかっていたが、アンジオポエチンによりRap1の活性化、引き続いてVE-cadherinの接着増強を誘導することが示唆された。 主な研究成果 (1)アンジオポエチン刺激により血管内皮細胞ではRap1の活性化がおこる。 (2)アンジオポエチン受容体の動態を観察可能にするためにTie2-GFPを血管内皮細胞で発現させてその局在変化を観察したところ、細胞間接着がない場合にはエンドサイトーシスがおきることを確認した。 (3)アンジオポエチン刺激によるRap1の活性化の可視化をこころみて、細胞-細胞接着あるいは、細胞-器質での活性化を検討したところ接着部位での活性化がおきていることがわかった。 最終年度ではさらに、Tie2-受容体がどのように細胞間接着に関わるかを、血管内皮細胞間接着、血液前駆細胞-骨芽細胞間接着で明らかにしていく予定である。
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Research Products
(6 results)