2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17370084
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
横山 和尚 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 室長(副主任研究員待遇) (80182707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 武英 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 先任研究員 (50281621)
木村 誠 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 先任研究員 (00290891)
潘 建治 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 研究員 (80373356)
小倉 淳郎 独立行政法人理化学研究所, 遺伝工学基盤技術室, 室長(副主任研究員待遇) (20194524)
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Keywords | クロマチン / ヒストンアセチル化 / ヒストン脱アセチル化 / 転写因子 / ヒストンシャペロン / リモデリング / 分化制御 / アデノウイルスベクター |
Research Abstract |
胚性腫瘍細胞のレチノイン酸(RA)による原始内胚葉系への分化誘導に必要な転写因子複合体(DRF : Differentiation Regulatory Factor)はコアクチベータp300,bZIP転写因子ATF-2とJDP2よりなる。JDP2はヒストン脱アセチル化酵素HDAC3とコリプレッサーNcoR/SMARTをDRE上にリクルートしてC-Junの転写を抑制し、F9細胞の未分化状態を維持する。RA刺激によりHDAC3とコリプレッサーNcoR/SMARTとJDP2はDREより遊離し、ヒストンアセチル化酵素のp300複合体がリクルートしてきてC-Junのトランス活性化を促進し分化を駆動する。本年度はヒストン修飾の分子メカニズムに焦点をあわせ解析を行った。JDP2分子の全構成アミノ酸置換をアラニンスキャニング法を用いて一連のアラニン変異体を作製し、ヒストン結合部位をアミノ酸残基35-70位に、INHAT活性を35-102残基に同定した(Nature Struc.Mol.Biol.in press 2006)。さらにヒストンシャペロン活性は35-102位とbZIP領域に検出されHDAC3をリクルートする活性も35-102位の領域におちた(未発表)。またJDP2の生理機能解析のためにKOマウスの作出し、その形態学的解析及び標的遺伝子同定のためのマイクロアレー解析を行った。形態学的にはKOマウスは正常に産子を産出するが、高脂肪食下で飼育するとKOマウスでは白色脂肪の割合が極端に増える事を観察した。現在その分子機構をクロマチン制御に焦点をあわせ解析している。さらにKOマウスへの遺伝子導入のためにファイバー改変アデノウイルスベクターの開発もおこなっている。
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Research Products
(13 results)