Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉谷 眞実 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (60265064)
久野 秀二 京都大学, 経済学部, 助教授 (10271628)
長澤 真史 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (20217988)
東山 寛 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (60279502)
谷本 一志 北海道東海大学, 国際文化学部, 教授 (30171862)
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Research Abstract |
本研究の課題は以下の三点である. (1)各種農業市場の制度問題をグローバル,ナショナル,ローカルという3つの場を設定して明確にする. (2)各種農業市場の制度問題を分析するためのフレームワークを理論的,方法論的に確定する. (3)そのフレームワークに基づいて,各種農業市場に対する実証研究のための仮説的モデルを提示する. 上記の課題を遂行するために,本研究では,研究分担者をグローバル班,ナショナル班,ローカル班の3班に分け,今年度はそれぞれの分担分野について,過去20年間の研究レビューと論点の提示を行った.また,その結果を報告書として刊行した. 研究を進めるにあたっては,4回の研究会を開催した.研究会では,研究分担者による問題意識や研究史整理の報告とそれに対する討論を行った.研究史をめぐる論点の推移や論者の主張点,それに対する評価や問題点などの報告は,短時間でまとめるには難しい課題で,いつも予定時間を超過する内容の濃いものとなった.また、それに対する質疑や討論も活発で,時間の都合もあり,次年度改めて論じることにして打ち切ることにするしかなかった. こうした報告や議論は,研究分担者だけではなく,有識者や若手研究者に報告してもらうことも必要であるという結論に達した.そこで,9月の研究会では研究分担者による研究会と合わせて,原洋之介氏(東京大学),坂下明彦氏(北海道大学)に講演をお願いし,さらに,若手研究者にも報告をお願いした. 以上のような取り組みの結果は,初年度報告書としてとりまとめ,印刷の上,公表した.
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