2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17380134
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
平泉 光一 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (00282997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 亮司 新潟大学, 自然科学系, 助教 (70334654)
元永 佳孝 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60334653)
大竹 憲邦 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (50313507)
塚口 直史 石川県立大学, 生物資源環境学部, 講師 (40345492)
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Keywords | コメ / ウェブ調査 / 品質管理 / 脂質 / 画像解析 / 生育モニタリング / FT-IR / ATR / 中赤外分光分析 |
Research Abstract |
平成19年度は、過年度の予備的調査を踏まえて、消費者に対する実験的なウェブ調査を行った。現地試験を行っている営農組合の米に対して、産地・食味・栽培法の3項目について実際の測定データを用いて、情報量の大小による2水準の組み合わせで8通りのウェブサイトを用意し、懸賞サイトから応募した回答者がその中のひとつのページをランダムに閲覧できるようにして、購入意欲等を調査したところ、3項目のうち栽培法の情報量の多寡のみに消費者の商晶評価に有意な影響がみられた。詳しい栽培情報には食味や環境保全とのかかわりが述べられており、何かしら消費者にとって意味のある情報となった場合にはじめて購買行動に影響を与えそうであることが示唆された。 また、生育モニタリングでは、水稲の生育過程をモニタリングするシステムを構築し、生育期間中の画像データを取得する実験も行った。このモニタリングでは、農作業を行った時間の把握や、水稲の分げつ、群落の変化が連続的に把握できた。 さらに、現地試験を行った米の品質評価のために、FT-IR(Travel IR)を用いて玄米及び精米の中赤外分析を行った。粒のまま玄米及び精米したコメをそれぞれ100粒ずつ測定した結果、すべてほぼ同様の結果が得られた。3300cm-1にブロードのピークが得られ、更に2900cm-1、2850cm-1、1740cm-1付近に特徴的なピークが得られた。玄米に比べ精米では2900cm-1及び2850cm-1のピーク強度が低くなる傾向が認められた。粉体にした玄米及び精米では、粒の状態と比較しさらに2900cm-1、2850cm-1、1740cm-1付近のピーク強度が低い値を示した。ソックスレー法で脂質を抽出した試料では上記に通りの特徴的なピークが得られ、脱脂試料ではそれらは消失していた。従ってこれらのピークは脂質を反映しており、FT-IRコメの品質管理に貢献できる可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)