2005 Fiscal Year Annual Research Report
光環境およびガス環境調節による植物の有用成分含有量の制御
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17380150
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
後藤 英司 千葉大学, 園芸学部, 教授 (00186884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石神 靖弘 千葉大学, 園芸学部, 助手 (50361415)
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Keywords | リーフレタス / 光質 / アントシアニン / 青色光 / クロロフィル |
Research Abstract |
光源の青色光の割合がアントシアニン含有量および葉色に及ぼす影響(実験1)および曝露量(青色光の光量子束×曝露期間)がアントシアニン含有量に及ばす影響(実験2)について調査した。 紅系リーフレタスを供試した。光源には、PPF(光合成有効光量子束)に対する青色光割合(以下B/PPF)が3、5、11、17、32および82%の冷陰極蛍光ランプを用いた。実験1では、この6種類の光源下で栽培し、第3葉のアントシアニン含有量、クロロフィル含有量および葉色を測定した。アントシアニン含有量は、紅系リーフレタスの主要なアントシアニンであるシアニジン-3-グルコシド(以下C3G)含有量として測定した。実験2では、B3下で9日間育成した後、曝露量の異なる試験条件で育成し、第2,3葉のC3G含有量を測定した。 植物は紫外線を多く受光するとアントシアニンなどの紫外線フィルターとなる物質を合成する。青色光は、紫外線と波長域が近く、受容体が同じことから同様の効果をもつ可能性がある。そのため実験1ではB/PPFが高い光源で育成するほどC3G含有量が大となったと考えられる。クロロフィル含有量も、C3G含有量と同様の傾向がみられた。実験2では曝露量が同じであってもB/PPFの高い光源下で育成するとC3G含有量は大となった。B32およびB82区のC3G含有量は、曝露1-3日目に高く、3-4日目で減少した。曝露1-3日目は、植物が正常に生育するための防御機構が働き、C3Gが合成されたと考えられる。曝露3日目以降は表皮細胞に十分な量のC3Gが蓄積したため、葉厚増加に伴う乾物重増加により乾物重あたりのC3G含有量が減少したと考えられる。以上より、光源の青色光の割合や曝露期間を選択することにより、アントシアニン含有量が高く、かつ葉がより赤色に着色した個体を生産できる可能性が示された。
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Research Products
(1 results)
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[Book] 最新施設園芸学2006
Author(s)
後藤英司
Total Pages
231
Publisher
朝倉書店
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より