2005 Fiscal Year Annual Research Report
植物生産システムにおける環境ストレスの回避と応用およびその効果の評価
Project/Area Number |
17380151
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
北野 雅治 高知大学, 農学部, 教授 (30153109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 孝尚 高知大学, 農学部, 教授 (70036739)
吉田 勝平 高知大学, 理学部, 教授 (30036595)
島崎 一彦 高知大学, 農学部, 助教授 (20196471)
河野 俊夫 高知大学, 農学部, 助教授 (60224812)
松添 直隆 熊本県立大学, 環境共生学部, 助教授 (50239018)
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Keywords | 植物生産システム / 環境ストレス / 植物生体計測 / 生物環境調節 / ストレス適応機能 / 物質吸収 / 光合成 / 施設園芸 |
Research Abstract |
植物生産システムにおける栽培管理の最適化のためには,植物体での多様な環境ストレスの発生機構と耐性機構に基づいた,合理的な環境ストレスの回避法と応用法の確立が必要である.本研究では,生産現場での多様な環境ストレスの検出法を導入し、新規の栽培方法やシステムを用いて,生産現場で有効な環境ストレスの回避と応用の方法論を提示することを目的とする.初年度の平成17年度においては,植物体への環境ストレス、植物体の生理活性およびストレスに対する適応機能の評価法の導入と実験装置の構築などのための環境生理学的な基礎実験に重点を置き,下記の成果を得た. 1.葉のクロロフィル蛍光測定による環境ストレスの検出法を導入した. 2.環境ストレスによって植物体に引き起こされる酸化ストレスに対する適応機能(O_2^-消去活性)の評価法を導入した. 3.根の物質吸収能の評価法を構築した(イオンクロマトグラフ新規購入). 4.圃場における植物群落の気孔のストレス反応の検出法を確立した. 5.イチゴの2段吊り上げシーソー栽培システムにおいて強光・弱光ストレスを検出した. 6.ネギハウスにおける高温,低温,強光,弱光,低溶存酸素ストレスを検出した. 7.新規の波長変換蛍光フィルム(2種)を開発し,波長変換特性を明らかにした. 8.根部への低温ストレスの短期間導入による寒締め栽培の装置を構築し,ホウレンソウにおいて品質への効果を明らかにした. 9.苗の生産、貯蔵、順化過程での環境ストレス導入による苗の高品質化のための実験装置を構築した.
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Research Products
(13 results)