2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17380167
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武内 ゆかり The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (10240730)
|
Keywords | 犬 / 気質 / 神経伝達物質 / 気質関連遺伝子 / 遺伝子多型 / 一塩基置換 / 盲導犬・探知犬 / 行動特性 |
Research Abstract |
本年度に得られた成果の概要は以下の通りである。 ●標的遺伝子における多型のリストアップ;これまでに気質に関連すると考えられる脳内モノアミン関連遺伝子を中心とした,13遺伝子38多型の遺伝子型判別を可能とした。 ●オーストラリア探知犬について第2群となる104頭のサンプルを解析し,既に合否が判定されている52頭については,平成18年度の第1群(101頭)の成果と同様に,「強化訓練スコア」と探知訓練犬としての合否が有意に関連することが明らかとなった。残りの52頭については,上述した遺伝子多型の解析はほぼ終了したものの,合否の結果を待って解析を終了する予定である(科学研究費補助金基盤研究(B)課題番号:21380172で継続予定)。 ●カリフォルニア盲導犬協会において実施した行動遺伝学的研究(科学研究費補助金基盤研究(B)課題番号13460131より継続)について,遺伝子解析を完了させたところ,盲導犬としての合否が攻撃性と有意に関連すること,solute carrier family 1(neuronal/epithelial high affinity glutamate transporter)member 2遺伝子のc.471T>Cとcatechol-O-methyl-transferase遺伝子のc.216G>Aが訓練中の活動性と関連することなどが明らかとなり,論文として公表した。
|
Research Products
(11 results)