2005 Fiscal Year Annual Research Report
体脂肪蓄積調節機能を有する特異遺伝子群の探索と機能解析
Project/Area Number |
17380168
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
盧 尚建 信州大学, 農学部, 助教授 (90322130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 晋一 信州大学, 農学部, 教授 (00003682)
小野 珠乙 信州大学, 農学部, 教授 (10177264)
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Keywords | 脂肪組織 / ウシ / GPCR43 / Adipogenin / Claudin-6 |
Research Abstract |
良質の牛肉生産の肥育システムを構築するためには、各脂肪組織間への脂肪蓄積の調節による黒毛和種牛の肥育体質の改善が最も重要されている。そこで本研究では脂肪蓄積の部位局在化(FAT DEPOT)に関わる候補遺伝子を調べ、黒毛和種牛の肥育体質への影響を検討した。ウシにおける皮下および内臓脂肪組織の遺伝子発現プロファイルをDDRT-PCR法によって比較し、脂肪蓄積部位特異的遺伝子の同定を行った。DDRT-PCRの結果、29個の候補遺伝子群を同定した。さらに、それら29個の候補遺伝子群の動物種間における脂肪蓄積部位による発現パターンを比較検討することを目的として、ウシ、ブタおよびマウスの皮下および内臓脂肪組織を用い、遺伝子発現量を調査した。また、それら候補遺伝子群の脂肪形成における役割を検索することを目的として、普通食および高脂肪食を給餌したマウスの脂肪組織における遺伝子発現を比較検討した。遺伝子発現解析の結果、29個の候補遺伝子群から6個の遺伝子を脂肪形成調節因子の候補として同定した。また、そのうち3個の候補遺伝子に関しては、ブタやマウスのような単胃動物と反芻動物であるウシにおいて、脂肪蓄積部位における発現パターンが異なることも明らかとなった。さらに、本研究では、上記の候補遺伝子群の中から、特にGPCR43、AdipogeninとClaudin-6という遺伝子に注目し、アディポジェネシスにおける機能解析を行った。解析の結果、GPCR43、AdipogeninとClaudin-6は、アディポジェネシスを調節する新規調節因子であることが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)