2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17380174
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小野寺 節 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 芳嗣 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00173922)
佐伯 圭一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (10311630)
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Keywords | プリオン / BSE / スクレイピー / 食の安全 / 遺伝子 |
Research Abstract |
プリオン病は異常プリオン蛋白(PrP^sc)が因子となり,経口的に感染するが,その取込みおよび動態は多くが不明である,腸での微量な取込みの検出が困難で,感染性研究の為にウシを用いた大型施設を要する研究は進んでいない.したがって,マウスモデルにおいて,蛋白分解酵素に抵抗性のβアシロシド蛋白と蛍光蛋白と融合蛋白(Aβ-EGFP)を作製して,体内動態を解析した.同時に,別のマウスに筑波1株をマウスに経口投与して,PrP^scの動態を免疫組織化学的に検索したAβ-EGFPはβシート構造が45.89%と非常に豊富であった.Aβ-EGFPは乳飲み期に吸収円柱上皮細胞と一部M細胞から取り込まれた.しかし,離乳するにつれて,絨毛からの取込みは,除々に減少した.また乳清存在下でより取込まれ,母乳内の移行抗体等に紛れて取込まれた可能性が考えられた.PrP^sc経口投与後の免疫組織学的においても,PrP^scは乳飲み期に吸收円柱上皮細胞より取込まれるのが観察された.したがって,プリオン病の伝達は,パイエル板が未発達な離乳時期では,腸陰窩部での蓄積後に梢神経に伝達する可能性が示唆された.これらの研究に併せて,Aβ-EGFP投与したウシの腸管における動態,スクレイピー感染マウス脳におけるアポトーシス,活性酸素産生開連蛋白の動態についても研究を行った.
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Research Products
(3 results)