2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17380185
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中山 裕之 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40155891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞鍋 昇 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80243070)
上塚 浩司 東京大学, 日本生物化学研究所, 研究員 (60251419)
内田 和幸 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (10223554)
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Keywords | イヌ / ネコ / マウス / ウシ / パーキンソン病モデル / BSEモデル / βアミロイド / MPTP |
Research Abstract |
イヌとネコの大脳におけるネプリライシンの活性と発現をしらべ,投稿し,公表された。 パーキンソン病の動物モデルであるMPTP投与マウスで,病態発現の系統差をしらべた。黒質一線条体におけるチロシンハイドロキシラーゼ(HT)の発現量を病態評価の基準とした。近交系のC57BLマウスでHT発現が重度に低下したが,BALB/cマウスでは低下しなかった。非近交系のICRマウスでは一部の個体がHT低下を示した。MPTP投与パーキンソン病モデルマウスでは病態の発現に単一の遺伝子が関与している可能性が示された。 マウスおよびウシのGFP癒合βアミロイド(GFP-Abeta)を大量に作製した。これらのGFP-Abetaを離乳前後のマウスとウシにそれぞれ経口投与した。いずれの動物種でもGFP-betaは空腸から回腸のパイエル板上皮細胞だけではなく,絨毛の吸収上皮細胞からも取り込まれ,絨毛間質に分布した。この取り込みは離乳後に低下した。絨毛上皮に取り込まれなかったAbetaは陰窩深部に達していたが,この部位はプリオンタンパク(PrPc)が分布する腸管壁の末梢神経に近かった。以上の結果から,(1)経口的に取り込まれたアミロイドタンパクは胃で分解されることなく空回腸に達し,絨毛の吸収上皮から取り込まれること,(2)この取り込みは授乳期に顕著であること,および(3)取り込まれなかったアミロイドは腸管壁末梢神経に近い陰窩に分布すること,が明らかになった。また,以上の結果は動物種によらずみとめられた。本実験系は牛海綿状脳症(BSE)を研究するためのモデルとして使用でき,biosafety levelを気にすることなく,投与実験が可能になった。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Intestinal uptake of amyloid β protein through columnar epithelium cells in suckling mice2008
Author(s)
Yasuhisa Ano, Hiroyuki Nakavama, Aldkazu Sakudo, Yukita Sato, Jyuri Kono, Ryoko Toyoshima, Tomoko Iseki, Yoriko Sawano, Masaru Tanokura, Masayoshi Yukawa, Shigeyoshi Itohara and Takashi Onodera
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Journal Title
Histology and Histopathology (査読中)
Peer Reviewed
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[Presentation] DNA damage through oxidative stresses in the prion-infected mouse brain2007
Author(s)
Yasuhisa Ano, Akikazu Sakudo, Xi Jun He, Yukita Sato, Masayushi Yukawa, Kuzuyoshi Ikuta, Takashi Yokoyama, Hiroyuki Nakavayama, Takashi Onodera
Organizer
The 14th Intemational Congress of Virology, Istanbul, Turkey
Place of Presentation
イスタンブール、トルコ
Year and Date
20070800
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