2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17390005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 修 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 教授 (50195781)
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Keywords | マイクロリアクター / 微小空間 / 金属触媒 / 酸素酸化 / 固定化触媒 / 多相系反応 / パラジウム / 金 |
Research Abstract |
1.パラジウム触媒固定化マイクロキャピラリー中での三相系水素化反応パラジウムをポリシランに担持させた触媒をマイクロキャピラリー(長さ50センチ)のチャネル内壁に固定化することで,パラジウム触媒固定化マイクロキャピラリーを調製した。パラジウムをポリシランに担持させる際に金属酸化物を添加すると,気相一液相一固相の三相系水素化反応が高収率で進行することが明らかになった。種々金属酸化物を検討したところ,酸化チタンを用いると最も高収率であった。種々の基質を用いて水素化反応を行ったところ,炭素間二重結合や炭素間三重結合,ニトロ基の還元反応(水素化反応)が高い収率で進行した。このパラジウム固定化マイクチャネルリアクターは繰り返し使用が可能であり,15回目の使用においても水素化反応は定量的に進行した。また,触媒固定化時の架橋条件を180度にすることで,パラジウム固定化マイクチャネルリアクターは100時間の連続運転が可能であった。さらに,これらの検討においてパラジウムのキャピラリーからの流出は検出されなかった。本研究で開発したパラジウム固定化マイクロキャピラリーは調製が容易であり,室温という温和な条件下で様々な基質や溶媒を用いることができる。 2.金触媒固定化マイクロキヤピラリー中での三相系酸素酸化反応高分子に担持させた金触媒をマイクロキャピラリー(長さ50センチ)のガラス内壁に固定化してアルコールの酸化反応を行ったところ,酸素を酸化剤とすることで気相一液相一固相の三相系酸化反応が進行し,対応するカルボニル化合物(アルデヒドやケトン)を得ることができた。このマイクロキャピラリーは繰り返し使用が可能であった。
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Research Products
(4 results)