2006 Fiscal Year Annual Research Report
核内レセプターを制御するユビキチン・プロテアソームシステムの解析
Project/Area Number |
17390014
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柳澤 純 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (50301114)
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Keywords | ゲノム / 蛋白質 / 発現制御 / プロテオーム / 転写 |
Research Abstract |
核内レセプターの1つであるエストロゲンレセプター(ER)の分解メカニズムを解析し、CHIPと呼ばれるユビキチンリガーゼがERの分解を制御していることを突き止めた。CHIPはシャペロン蛋白質と共にERに結合し、構造的に変異のあるレセプターを選択的に分解し、その品質制御に関与していることを明らかにした(Tateishi et al., EMBO J.)。また、CHIPがリガンド濃度低下時のER依存的転写の活性抑制に関与していることも同時に明らかにした(Tateishi et al., Mol. Cell. Biol.)。さらに、新規ユビキチンリガーゼNRDFを見出し、ノックアウトマウスを作成した。NRDFノックアウトマウスは胚性致死を示すため、現在そのメカニズムを解析中である。NRDFとの相互作用因子を精製し、同定したところ、NuRD複合体の構成因子が同定されている。したがって、NRDFはNuRD複合体をユビキチン化する可能性が考えられるが、確たるデータは得られていない。今後検討を進めることを予定している。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Turning Off Estrogen Receptor β-Mediated Transcription Requires Estrogen-Dependent Receptor Proteolysis.2006
Author(s)
Tateishi Y, Sonoo R, Sekiya Y, Sunahara N, Kawano M, Wayama M, Hirota R, Kawabe Y, Murayama A, Kato S, Kimura K, Yanagisawa J.
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Journal Title
Molecular and Cellular Biology 26.21
Pages: 7966-7976
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[Journal Article] A specific CpG site demethylation in the human interleukin 2 gene promoter is an epigenetic memory.2006
Author(s)
Murayama A, Sakura K, Nakama M, Yasuzawa-Tanaka K, Fujita E, Tateishi Y, Wang Y, Ushijima T, Shibuya K, Kawabe Y, Yanagisawa J.
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Journal Title
EMBO J. 25
Pages: 1081-1092