2006 Fiscal Year Annual Research Report
真核生物の複制開始蛋白質、ORCの活性制御機構の解明
Project/Area Number |
17390021
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
水島 徹 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (00264060)
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Keywords | DnaA / 真核生物 / DNA複製 / ORC ATP / ADP結合 / ATPase |
Research Abstract |
本研究の目的は、大腸菌複製開始蛋白質DnaAに関する我々自身の研究成果を活かしながら、真核生物の複製開始蛋白質ORCに関して、細胞周期に呼応した活性化・不活性化の分子機構を明らかにすることである。具体的には、(1)ORCのATP/ADP結合、及びATPase活性を調節する因子の検索、(2)ATPase活性を持たない変異ORCを発現する酵母変異株の作成とその解析、(3)ORCと膜リン脂質との相互作用が細胞内DNA複製において果たす役割の解明、(4)細胞内でORCに結合しているアデニンヌクレオチドを同定する方法の確立、以上の4つの研究を行う予定である。(1)ORCのATP/ADP結合、及びATPase活性を調節する因子の検索に関して今年度我々は、昨年度酵母2ハイブリッド法を用いて発見した因子の生化学的解析を行い、これらの中にORCのATP/ADP結合を促進因子を同定した。(2)ATPase活性を持たない変異ORCを発現する酵母変異株の作成とその解析に関して今年度我々は、ATPase活性を持たない変異ORCを精製し、それがATPase活性のみが特異的に減弱していること、及びこの変異ORCを発現する酵母変異株を作成し、それがpre-RC形成を行えないことを見出した。(3)ORCと膜リン脂質との相互作用が細胞内DNA複製において果たす役割の解明に関して今年度我々は、部位特異的変異導入法により、膜リン脂質との相互作用に必要なORCのアミノ酸残基の同定に成功した。(4)細胞内でORCに結合しているアデニンヌクレオチドを同定する方法の確立に関して今年度我々は、アッセイ条件の検討を行った。
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Research Products
(7 results)