2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄幹細胞、肝幹細胞から肝細胞、胆管上皮細胞分化制御による肝機能不全克服の試み
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17390103
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
林 祥剛 Kobe University, 医学部, 教授 (50189669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
具 英成 神戸大学, 医学部, 教授 (40195615)
瀬尾 靖 神戸大学, 医学部, 助教 (90362772)
鹿股 直樹 川崎医科大学, 講師 (60263373)
眞庭 謙昌 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50362778)
辻村 亨 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20227408)
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Keywords | SgIGSF / Oval cell / Fox01 / 肝細胞 / 再生医学 / PI3-kinase / Akt / 糖尿病 / インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
マスト細胞接着因子SgIGSFは胎児肝臓には発現されるが、成人肝では陰性である。免疫組織化学的解析から胎児肝では胆管上皮細胞膜に特異的に発現されることを明らかにするとともに,成人肝再生時にoval cellより誘導される胆管上皮に発現することを記載した。従って、SgIGSFは生体においては胆管〓細胆管が活発に形成される生理的、病的状態において特異的に発現、作用する接着分子であることが示された〓肝臓は部分切除すると再生する。この際肝細胞と胆管上皮は生理的な構〓を取る一方、病的な肝再生も臨床的にはよく経〓される。代表的なものは肝硬変で、この場合には肝細胞の再生はほとんどなく、胆管上皮様の細胞が増生してくる。このような生理的・病的な肝臓再生の違いを分子レベルで理解するためには、肝細胞特異的、或は胆管上皮特異的に発現する接着分子の同定が重要と考えられるが、最近までそのような分子は知られていなかった。〓SgIGSF接着分子が肝発生・再生期において胆管上皮に特異的に発現することを明〓に示した。(Hepatology.45:684-694.2007) フォークヘッド転写因子Fox01は、肝細胞の分化、障害、インスリン抵抗性なとに関係し、PI3-kinase/Akt依存性にリン酸化を受け、〓内から細胞質へ転出されることにより、その転写活性が抑制される転写因子である。今回、新たに見出したFox01結合蛋白PI3は、脂肪細胞の分化に必須であり、Fox01のrepressorとして働き、脂肪組織において、遺伝子発現調節に関わり、インスリンのsensitizerになりうると考えられた(Diabetes.2007 Dec 27;[Epub ahead of print])
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Research Products
(14 results)