2007 Fiscal Year Annual Research Report
新たに開発した定量的FISH法による早老症、老化・がん化におけるテロメア代謝
Project/Area Number |
17390108
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
田久保 海誉 Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, 東京都老人総合研究所, 研究部長 (00154956)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉山 七生貴 東京都老人総合研究所, 助人 (10158751)
仲村 賢一 東京都老人総合研究所, 研究員 (60159069)
本間 尚子 東京都老人総合研究所, 研究員 (70321875)
|
Keywords | FISH / 早老症 / 老化 / がん化 / テロメア |
Research Abstract |
カールツアイス社蛍光顕微鏡、CCDカメラ、カリオタイプソフトウエアの設備が完了し、加えてニコン社蛍光顕微鏡セットを設備した。さらに、19年もSteven Poon博士をカナダBCがんセンターから招聘し、tissue Telo version3を導入した。細胞分裂中期の染色体長・短腕別テロメア長(本邦1番目)と組織切片上(本邦1番目)でテロメア長の測定が可能となり、データが集積してきた。 1.正常食道上皮の基底層は棘細胞層よりもテロメアは長く、上皮の幹細胞は基底層にあることが示唆された。2.正常胃粘膜、胃癌細胞のテロメア長を終了し、Hum Patholから出版(腸上皮化生は巣状ではテロメアは短くない)。3.乳腺に関してはHum Patholアクセプト済み(乳管上皮細胞は筋上皮細胞よりテロメアは短い)。4.舌上皮に関してはExp Gerontolアクセプト済み(上皮基底細胞がもっとも長い)。5.大腸粘膜上皮、甲状腺癌細胞の組織切片上で、細胞別にテロメア長測定が進行中である。大腸粘膜のcrypt底の細胞はテロメアが長い。6.7種のTIG細胞の細胞老化に向けての染色体長・短別テロメア長の推移を測定した(論文作成中)。7.食道上皮細胞(担癌)と癌細胞の染色体長・短腕別テロメア長を測定し、長・短腕の間にはテロメア長に差のないことと、がんでは15-10%短いこと、特異的にテロメアの短縮した染色体のないことを証明した(Int J Mol Med出版)。8.ワーナー症とダウン症患者由来の細胞の染色体別テロメア長測定した。ワーナー症でテロメア短縮のin vivoでの加速と、トリソミー例では18、21番染色体上のテロメアの長さが他と有意差のないことを証明した。
|
Research Products
(5 results)