2005 Fiscal Year Annual Research Report
βカテニン/TCFpathwayを可視化した遺伝子導入マウスによる前癌病変の研究
Project/Area Number |
17390112
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
森 秀樹 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70021433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 泰広 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70313872)
廣瀬 善信 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (20293574)
松永 研吾 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (00402173)
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Keywords | beta-catenin / colon carcinogenesis / beta-catenin / tcf pathway |
Research Abstract |
Tcf binding element(TBE)を6個連結させた下流にminimum promoter-EGFP-intron-polyAを有するコンストラクトを作製、マウス受精卵に注入し、TBE-EGFP tgマウスを3ライン得ることができた。まずは、この3系統を使用し、EGFPの各臓器での発現を検討した。いずれのラインでも肝臓、大腸、小腸において、発現量は低いもののEGFPの発現を確認し、その発現量は各系統での差は確認されなかった。現在は、このマウスにおけるEGFPの発現がbeta-catenin/tcf pathwayの活性化を反映しているかどうかを検討しているところである。まずはMEF(mouse embryonic fibroblast)をtgマウスより作製し、beta-catenin/tcf pathwayの活性化作用を有するLiClを投与し、FACSによりGFPの発現パターンを検討した。しかしながら、MEFにおいては明らかなGFP発現は確認されなかった。ただし、MEFではLiCl非投与群でも全くGFPの発現が認められず、おそらくtransgeneの組み込まれたlocusがMEFにおいて強くサイレンシングされていることが原因と考えている。現在は、GFPの発現が確認された肝細胞(初代培養)を用いて、LiCl等の活性化剤に対する反応を検討中である。さらにはApc LOHが高頻度で見られるMinマウスの腸管腫瘍での活性化を検討するために、Tcf-EGFP tgマウスをMinマウスと交配しており、近日中にその結果が得られる予定である。さらにはMinマウスにおいてmicroadenomaとmacroscopic tumorでの活性化の比較を行いたい。
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Research Products
(6 results)