2005 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変マウスのマイクロPETとヒトの探索的分子PETによる統合的薬理学研究
Project/Area Number |
17390156
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
谷内 一彦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50192787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 錬 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 教授 (60143038)
田代 学 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 講師 (00333477)
倉増 敦朗 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90302091)
岡村 信行 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40361076)
櫻井 映子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90153949)
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Keywords | アセチルコリンエステラーゼ / トランスレーショナル・リサーチ / アルツハイマー病 / 分子イメージング / PET / ヒスタミンH1受容体占拠率 / 抗ヒスタミン薬 / アミロイドAβ |
Research Abstract |
1.新規分子イメージングプローブとして、アセチルコリンエステラーゼを非侵襲的に画像化する^<11>C-ドネペジルを開発した。東北大学医学部倫理委員会等の審査・承諾を得て健常若年者、健常老年者、アルツハイマー病患者においてアセチルコリンエステラーゼを測定した。アセチルコリンエステラーゼは、線条体、視床、小脳に多く分布して正常老化により減少した。アルツハイマー病患者では正常老年被験者よりさらにその結合が低下した。ドネペジル服用後の^<11>C-ドネペジルのアセチルコリンエステラーゼ結合能は、30-40%程度低下して特異的にアセチルコリンエステラーゼ結合能を測定していることが明確になった。 2.第2世代抗ヒスタミン薬であるオロパタジンと鎮静性抗アレルギー薬であるケトチフェンのヒスタミンH1受容体結合量を健常成人男性において測定した。日本で開発された非鎮静性のオロパタジンのH1受容体占拠率は20%以下であるのに対して、鎮静性抗アレルギー薬であるケトチフェンのH1受容体占拠率は70%以上で、PETによる分子イメージング法により鎮静性について明確に評価できることが明らかになった。 3.非鎮静性抗ヒスタミン薬であるフェキソフェナジンと第一世代抗ヒスタミン薬であるヒドロキシジンを用いて自動車運転試験を行いその鎮静性の違いを評価した。健康成人男性にフェキソフェナジン、ヒドロキシジン、プラセボを2重盲検にて服用してもらい、携帯による通話をしながら自動車運転試験を行った。2重課題を行っているときには鎮静性抗ヒスタミン薬の鎮静作用が強く現われることが明確になった。 4.アミロイドAβ蛋白を画像化するstyrilbenzoxazole誘導体である^<11>C-BF227を開発して東北大学医学部倫理委員会等の審査・承諾を得て健常若年者、健常老年者、アルツハイマー病患者においてアミロイドAβ蛋白の分子イメージングを開始した。
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Research Products
(7 results)